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プリント基板 2026.06.23

銅張積層板の生産能力拡大のため桃園製造施設を買収

NPO法人 日本環境技術推進機構 横浜支部 理事 青木 正光

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台湾の銅張積層板メーカーのEMC (=Elite Material Co., Ltd:台光電子)は、遠東新世紀が以前に所有していた桃園の生産施設を買収して台湾での製造拠点を拡大し、AI およびデータセンター市場からの需要の高まりに対応して事業規模を拡大する取り組みを実施している。

同社は、桃園市観音区にある遠東新世紀が以前所有していた工場を約27.8億台湾ドル(8,800万米ドル、137.8億円)で買収したと発表した。

旧遠東新世紀の工場敷地

旧遠東新世紀の工場敷地


中央通信社(CNA)の報道によると、この取引はEMCの先端電子材料生産能力強化に向けた広範な戦略の一環である。EMCは、AIサーバー、データセンター、高速ネットワーク機器、スマートフォン、車載エレクトロニクスなどの用途に使用される銅張積層板、接着シート、多層プリント配線用材料(内層材、プリプレグ)などの電子材料を提供する世界的なサプライヤーである。

新たに取得した桃園工場は、敷地面積約36,000平方メートル、建物面積34,000平方メートルに及ぶ。同社は、この施設がAIサーバー、高速スイッチ、データセンターインフラメーカーからの増加する受注に対応するために使用される予定である。

EMCは現在、台湾の既存工場で年間約65万枚の銅張積層板を生産している。桃園工場がフル稼働すれば、生産能力が約50万枚増加する見込みである。

生産能力の拡大は、当社にとって重要な焦点となっており、2024年には、EMCは中国とマレーシアに新たな製造施設を開設し、全体の生産能力を約30%増強した。さらに今年は、桃園と中国に工場を増設し、さらなる拡張を計画している。すべての新施設が稼働すると、年間生産能力は銅張積層板585万枚に達すると見込んでいる。

EMCは、今後の見通しとして、今年の売上高成長は主にサーバー、ネットワークスイッチ、低軌道衛星アプリケーションからの需要によって牽引されると述べた。また、高速データ伝送に対する需要の高まりにより、先端電子材料に対する長期的な需要が維持されると予想している。

財務面では、EMCの昨年の売上高は942.4億台湾ドル (4,673.1億円)で、2024年比46.39%増となり、過去最高を記録した。第1四半期から第3四半期までの純利益は109.1億台湾ドルで、前年同期比57.45%増となり、堅調な市場需要と生産能力の拡大を反映している。

MCの銅張積層板の生産額の世界的な位置付けはPrismarkの2025年6月の調査によれば図1に示すようにKingboard(中国)、SYSTECH (中国)に次ぐ、第3位に位置付けされる。

世界の銅張積層板の生産額シェアグラフ

(出典:中央通信社、Prismark)

NPO法人 日本環境技術推進機構 横浜支部 理事 青木 正光
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