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展示会レポート 2024.08.06

6月26日〜28日 東京ビッグサイトにて開催

動画版展示会レポート:COMNEXT 次世代 通信技術&ソリューション展

基板の窓口編集部

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2024年6月26日(水)~28日(金)、東京ビッグサイトにて、COMNEXT 次世代 通信技術&ソリューション展(主催:RX Japan株式会社)が開催され3日間の来場者数は12,962名となった。

同展は、5G/6G通信技術、光通信(FOE)、ローカル5Gなど、6つのワールド(構成展)で構成される次世代通信技術・ソリューションに特化した展示会だ。基板の窓口では、注目の出展企業を総力取材。出展各担当者によるブースでのインタビュー動画をもとに、各社の最新製品や技術をお届けする。

公式サイト:https://www.cbw-expo.jp/ja-jp.html

 

セブンシックス株式会社

1台でC-band帯全域で任意の光スペクトル波形を生成「WaveMaker」

https://youtu.be/AiFaPK01bxI

セブンシックス株式会社はCoherent社の「WaveMaker」を代理店販売する。同製品はWDM伝送実験において、ダミー信号の生成に利用されるもので、同様の製品は市場にほとんど存在しないユニークなものだ。

従来、WDM伝送実験でダミー信号を生成するには、研究者自身が光源やフィルター、光アンプを個別に購入し、自ら機器を組み合わせる必要があったが、「WaveMaker」は操作用GUIを含め、全てセットアップ済みの状態で提供されるため、研究者の手間と時間を大幅に削減できる。

昨年度リリースされた同製品は、当初Cバンドモデルのみだったが、2024年3月にはC+Lバンドモデルも追加された。国内でも既に複数台の実績があり、今後WDM伝送の需要が高まることが予想されるため、更なる実績の増加が期待されている。

Accuver株式会社

ローカル5Gの基地局・コアネットワークを紹介!「ローカル5Gソリューション」

https://youtu.be/XoTpARgX9ns

同社は、ローカル5Gシステムの基地局と、それを制御するコアネットワークのソフトウェアをパッケージで販売する。

これまで携帯通信事業者向けに提供していたキャリアグレードの通信品質を、リーズナブルな価格で提供する点が特徴であり、これにより工場やオフィスでのローカル5G導入を容易にする。

昨年12月からプロモーションが開始され、大手SIerへの販売実績もある。2024年以降、さらに拡大して提供を進めていく予定だという。

東洋鋼鈑株式会社

表皮効果による導体損失を極限まで減らす!「無電解めっき樹脂フィルム」

https://youtu.be/VZAa8XzwWQ0

東洋鋼鈑株式会社は高周波通信向けに、低誘電樹脂フィルムの上に銅箔や無電解めっきで平滑な銅めっき膜を形成し、電送損失を抑制する材料を開発している。

一般的に、銅張積層板は密着力を確保するために表面を粗くするが、同社の材料は非常に平滑な銅箔を高密着で積層できるため、高周波領域で起こる表皮効果による導体損失を極限まで低減可能だ。その結果、電送損失を下げ、遅延や発熱ロスの削減に貢献する。

同素材は開発中であり、近日量産体制に入る見込みだが、一部の無電解銅メッキ材料についてはすでに採用の見込みが立っているという。

NTTアドバンステクノロジ株式会社

確かな技術力で通信サービスの安全・信頼性を支える「光コネクター保守/光コネクター製造ソリューション/設備保全ソリューション」

https://youtu.be/BbF2Pzfq2e0

NTTアドバンステクノロジ株式会社は光コネクター保守、光コネクター製造ソリューション、設備保全ソリューションの3つの展示を行った。

光コネクター保守では、コネクターの端面汚れやネットワークのダウンを防ぐための必須アイテムを提供し、冗長構成を実現する装置も取り扱っている。同社の光コネクタークリーナーは世界中で販売され、工事業者などに広く利用されている。

また、設備保全ソリューションでは、調湿シートや遮熱塗料「サーフクール」、超撥水材料、錆を防ぐ防錆(ぼうせい)塗料など、屋外設備のメンテナンスに関する製品の展示を行った。

株式会社TOTOKU

発熱を抑えて大容量通信可能なケーブル!「ROUTA」

https://youtu.be/s5eZ20Sjg2w

株式会社TOTOKUの「ROUTA」は、フッ素樹脂を使い長手方向に均一な空隙を成形、空隙部分に水や空気などの冷媒を通すことで電線を冷却可能なケーブルである。

同ケーブルは細くて軽く、安価な点も特徴である。特にEV業界やデータセンターなど、発熱が多く、高い電流容量が求められる分野おいて需要が高い。

データセンターの内部配線や半導体検査装置に使用実績があり、今後は新たな用途として冷却ソリューションを提案していく予定だという。

株式会社ベルニクス

ノイズ対策を解決し、製品の小型化に貢献「低ノイズ産業機器向け電源」

https://youtu.be/-7k8H1x_M5w

本展において、株式会社ベルニクスは、低ノイズ絶縁型電源、低ノイズ高圧電源、高速負荷応答のPOLなどの電源製品を展示した。

一般に、各種測定器は正確なデータ取得のためにさまざまなノイズ対策が必要だが、同社の電源は電源由来のノイズを微小なレベルに低減することで、ノイズ対策に必要な回路等を不要にし、機器の精度向上と小型化に寄与する。

超音波診断装置、各種測定器など、低ノイズが求められる機器を中心に採用が広がっており、そのユニークさから長年にわたるユーザーを獲得しているという。
基板の窓口編集部

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