2026年1月28日(水)〜 30日(金)東京ビッグサイト 西ホールにて「新機能性材料展 2026」が開催される。
同展は次世代の各種素材と加工技術などが集結する日本有数の専門展示会であり、各分野における最新のマテリアル、複合材料、研究開発DX、不織布・機能紙、試作・受託サービスなどに触れる機会を提供する。
同時開催のCONVERTECH・グリーンマテリアル・3DECOtech(スリーデコテック)、WELL-BEING TECHNOLOGY とあわせた出展企業・団体数は377社で、46本の講演が予定されている。入場は無料であり、来場事前登録制の本展は公式サイトから来場事前登録を行える。
本記事ではセミナーや特別企画といった同展の見どころについて紹介する。
\来場事前登録はこちら/
■「新機能性材料展 2026」概要
■ 注目のセミナー
■ 注目の出展製品
■「新機能性材料展 2026」の来場事前登録はこちらから
同展を含む5つの構成展は「みて、 さわって、 感じる、モノづくりの総合展」をテーマに素材とその加工を中心とした技術に「価値」「機能」の創出を通じて業界の振興を促進する。
Roll to Rollの加工技術からスタートした同展だが、拡大する新素材への需要に応えるために対応分野を広げてきた。モノづくりの材料研究から製造・流通・販売までをカバーすることで多角的な問題意識とソリューションに触れる機会を提供、他分野からの多様な活用例にふれることで、来場者に新たな発想のインスピレーションを与えることも本展示会の魅力だ。
以下は新機能性材料展を含む各構成展の概要と主な出展製品・ソリューションだ。 (出展内容は一部抜粋)
【新機能性材料展】
マテリアル、エネルギーマテリアル、研究開発DX、不織布・機能紙、試作・受託の5つのゾーンごとに、市場が求める価値を実現するさまざまな製品を提案する。
出展内容:機能性マテリアル / 機能性コーティング剤 / 機能性接着剤 / ペロブスカイト太陽電池 / 透明材料 / 絶縁材料 / 有機半導体材料 / 各種電池用フィルム / 生成AI ソリューション / 共通技術( 自律探索システム、ハイスループット実験、AIロボット、分析・評価・計測技術)/ 不織布 / 機能性繊維・繊維シート・複合材料 / フィルター / 受託加工ビジネス など
【CONVERTECH】
コンバーティング技術を支える「塗る・貼る・切る」に関する装置・資機材の展示会。従来の工作技術系の展示に加え、エネルギーデバイス開発ゾーン、スマートものづくりゾーンといった新たな分野への展開へも注目が集まっている。
出展内容:コーター / 真空成膜装置 / ラミネーター・貼合装置 / 印刷機械(グラビア、インクジェット、スクリーン、フレキソ、転写印刷、フォトリソグラフィ、その他) / スリッター / 巻取機 / 半導体プロセス装置 / 各種ローラー / 除塵・静電気除去装置 / 微細パターン露光装置 / キャパシタ(コンデンサ)/ センサ / 有機TFT / 制御システム(ウェブ制御、ウェブガイド)/ 自動化・省人化・合理化・AI サポート化ソリューション など
【グリーンマテリアル】
材料、資源循環プロセス、ITなどのセクションごとに、これからの産業に求められる環境配慮とサーキュラーエコノミー実現のための製品、生産プロセス技術などを紹介する。
出展内容:バイオプラスチック(植物由来樹脂、生分解性樹脂)/ 木質系材料(紙・セルロース・タール・リグニン系材料)/ 鉱物資源系材料(石灰石系材料・炭酸カルシウム・マイカ・ガラス・ロックウール・グラスファイバー・カーボンファイバー・セメント等) / 未利用資源/ インク剥離装置 / 溶剤回収装置・再生装置 / 破砕・粉砕機 / 資源循環プラットフォーム など
【3DECOtech(スリーデコテック)】
加飾フィルム・転写箔、加飾・転写装置、加工技術の3つのセクションごとに意匠と機能の融合による新しい価値創出を提案する。
出展内容:インモールド用ラミネートフィルム / オーバーレイ転写フィルム / 水圧転写用フィルム / 蒸着フィルム / 転写箔 / ホログラムフィルム / 3次元加飾成形技術 / インサート成型 / 表面加工技術 / トリミング装置 / 各種金型 / 各種加飾技術 / 各種成型加工 / シボ加工 / ヒート&クール成形 / 加飾めっき技術 / 塗装技術 など
【WELL-BEING TECHNOLOGY】
快適で豊かな暮らしの実現をめざすウェルビーイングにおける”環境づくり”にフォーカスし、センシング・計測、ワーク・コミュニケーション、マーケティング、空間・モノ、学術研究の5分野における最新の取り組みを体験できる。
出展内容:からだ・こころ(身体情報・感情・感性) の見える化 / ウェアラブル / 測定・分析装置 / 五感コミュニケーション(触覚・嗅覚・音声・画像・言語)/ AI・ビッグデータ活用、コミュニケーション活性化 / 健康経営 / 組織活性 / 安心安全に寄与する製品・サービス / ロボティクス / 感性マーケティング / 空間設計(オフィス・施設・店舗)/ 人間工学 / 認知科学 など
また、同展が誇る独自のビジネスマッチングシステムや、技術交流会など出展社と来場者とのフラットなつながりを重視する点も本展示会の特徴だ。
機能性フィルム研究会技術交流会
開催日時:2026年1月28日(水)17:15~(予定)
会場: 日比谷松本楼ビッグサイト店
https://www.mfg.cj-exhibition.com/event.html#top
加飾技術研究会新春技術交流会
開催日時:2026年1月29日(木)17:30~(受付17:00~)
会場: 日比谷松本楼ビッグサイト店
https://www.mfg.cj-exhibition.com/event.html#deco
3日間の会期中、各分野を代表する識者による多数の講演・セミナーが開催され、それぞれの最新動向についても学ぶことができる。本展のセミナーは事前申込制で、聴講は無料。
以下に、その中でも特に基板の窓口編集部が注目するセミナーを紹介する。
1月28日(水)10:30 ~ 11:20 研究開発DXゾーンセミナー(西3ホール)
ライオンの研究開発DX:データを起点とした組成開発の実現

ライオンの研究開発部門では、AI(人工知能)をはじめとしたデジタルテクノロジーを活用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。 本講演では重点課題の一つである「データを起点とした組成開発の実現」に向けて、社内技術知見を効率的に検索・活用する知識伝承のAI化および、データサイエンスと研究員の知見を融合した実験手法 について紹介する。
1月28日(水)14:10 ~ 15:00 イノベーションステージ(西4ホール)
水素分離膜モジュールの開発(機能性フィルム研究会 1月合同例会)

水素は使用段階でCO2を排出しないクリーンな次世代エネルギー源である。特に膜分離法による水素精製は相分離を伴わないことから、省エネルギー・省スペースなプロセスとして期待されている。本講演では同社の逆浸透膜(RO膜)による、水よりもサイズが小さい水素の精製に適用可能なポリアミド複合膜からなる水素分離膜モジュールを紹介する。
1月28日(水)15:50 ~ 16:40 イノベーションステージ(西4ホール)
CO2分離回収・有効利用のための膜分離技術の開発(機能性フィルム研究会 1月合同例会)

RITEではCO2分離回収・有効利用に関わる各種技術の早期実用化・産業化を目指した研究開発およびその産業利用に向けた活動を行っている。膜分離については、従来の水素製造プラントに加え、2024年度からは小型水素製造システム(CO2回収型水素製造装置)の実証試験に向けた新たなNEDO事業を開始している。 さらにCO2有効利用技術として、脱水膜を搭載した膜反応器(メンブレンリアクター)の開発に取り組んでいる。本講演ではこれら膜分離技術開発を中心に同機構のCO2分離回収・有効利用技術開発の状況について解説する。
1月29日(木)12:00 ~ 12:30 イノベーションステージ(西4ホール)
ヤマシンナノフィルタ・新規高機能ナノ素材の開発と協創による市場創出

本講演では、建機用油圧フィルタ世界トップシェアの同社が開発したナノファイバー素材の特徴およびフィルタ以外に期待される用途を紹介する。また新製品や、さらなる技術確立に向けたロードマップを共有するとともに、協創パートナーと開拓する新たな市場について議論する。
1月29日(木)14:05 ~ 14:35 イノベーションステージ(西4ホール)
高機能×環境適合を目指した樹脂改質剤開発

同社は長年培ってきた複素環化合物合成・硫黄変性・多官能化といったコア技術を基盤に、多様な市場ニーズに応える高機能樹脂改質剤の開発を推進している。本講演では、バイオマス由来原料の適用、低温硬化による省エネルギー化、無溶剤プロセスを可能にする低粘度設計など、多角的なアプローチで高機能性と環境適合性を両立する次世代材料を紹介する。
1月30日(金)10:30-11:15 研究開発DXゾーンセミナー(西3ホール)
IBM Material DX:世界で勝ち続けるためのデジタル材料産業革命

日本のものづくりを支える材料産業は現在世界的な規制強化や地政学リスク、デジタル競争の激化により、かつてないスピードでの変革を迫られている。同社のIBM Material DXはIBM Researchの先端AI技術を中核に、DXプラットフォームの構築から量子コンピュータを見据えた人材育成まで、継続的な事業成長をもたらすR&D体制の構築を支援する。
1月30日(金)13:00-13:30 イノベーションステージ(西4ホール)
研究開発のバーチャルツイン:VirtualとRealの融合

本講演では研究開発の高度化と加速を実現するための「研究開発のバーチャルツイン」という考え方を軸に、次世代の研究開発環境のあり方を紹介する。新規素材・新規材料の探索や配合設計といった上流工程では、化合物・材料の管理や実験・評価データの一元管理が不可欠であり、これらをデジタル基盤として統合することで、研究開発全体の再現性とトレーサビリティを高められる。さらに、シミュレーション技術と実験の密接化により試行錯誤の効率を大幅に向上させる手法や、Scientific AIを活用したデータ解析・予測技術についても具体例を交えて紹介する。
1月30日(金)15:15-15:45 イノベーションステージ(西4ホール)
先端素材の高付加価値化に貢献する「蒸留精製」

開発段階の化合物の試験蒸留から最大10000 Lの蒸留装置を用いた大量生産、さらには装置の設計から導入サポートまで幅広くカバーする受託蒸留専門の化学メーカーの立場から、これからの新規開発材料の経済価値向上に必須の「蒸留精製」について講演を行う。
基板の窓口の読者に向け「新機能性材料展 2026」に出展される多数の製品から特に注目すべきものを編集部独自の視点でピックアップした。
巴川コーポレーション:絶縁熱接着フィルム SJ41
小間番号:4W-F19 出展ゾーン:新機能性材料展 マテリアルゾーン
TOMOEGAWAの熱接着フィルムは、独自開発の熱硬化接着剤をシート化することで従来の液状接着剤の問題点を解消した。接着強度と耐熱性を維持しつつ、作業現場の効率向上に貢献する。接着厚み5μmから提供可能であり、薄膜でも優れた接着性能を発揮する。また常温で保管可能なため、冷蔵庫等の特別な設備を必要としない点も特徴だ。
ウシオ電機:エキシマランプ
小間番号:4W-J30 出展ゾーン:新機能性材料展 マテリアルゾーン ラドテック研究会
波長172 nmの高エネルギー紫外線を発する「エキシマランプ」は表面洗浄・親水化・活性化など、さまざまな表面処理に活用される。 同ブースでは半導体パッケージ基板やハイブリッドボンディングに向けた新しい光プロセスを紹介する予定だ。
トクヤマ:サブミクロンサイズの中空シリカ
小間番号:4W-M24 出展ゾーン:新機能性材料展 マテリアルゾーン
内部に空孔を持つサブミクロンサイズのシリカ粒子は、中実なシリカと比較してより低い比誘電率と、小さい粒子密度を特長とする。高温でも中空形状が保持され、化学的安定性に優れる。その他同社は真球状疎水性シリカエアロゲル、高純度親水性球状多孔質シリカといった素材も展示する。
常光:常光超高圧ホモジナイザーNAGSシリーズ
小間番号:4W-C07 出展ゾーン:新機能性材料展 エネルギーマテリアルゾーン
同社独自開発のナノ微粒化/分散装置(超高圧高圧ホモジナイザー)は電池、電子部品、各種塗料から、医薬品や食品まで幅広い分野で材料のナノ化に貢献する。特にCNT(カーボンナノチューブ)の分散処理に最適のソリューションである。
帝人 / 帝人フロンティア:放熱用コーティング剤 『ラジエックス®』
小間番号:4W-M18 出展ゾーン:新機能性材料展 マテリアルゾーン
同社の「ラジエックス®」は高熱伝導性能を有するグラフェンなどの特殊フィラー(充填剤)と高耐熱樹脂を用いることで、高い放熱性能と塗布面への密着性および耐久性能を実現する。
同製品を電子機器および、一部の家電や産業機器、自動車部品などの電子機器が搭載された製品に放熱塗料として使用することで放熱のコントロールを実現し、性能低下の抑制を実現できる。
来場事前登録制の同展は、公式サイトから来場事前登録を行うことで、当日スムーズな入場ができる。
\来場事前登録はこちら/