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2026.04.17

世界シェアトップ級フライングプローブテスターに、新シリーズが誕生

基板の窓口編集部

プリント基板関連ピックアップ記事 世界シェアトップ級フライングプローブテスターに、新シリーズが誕生

岡山県井原市に本社を置くタカヤ株式会社は、技術系メーカーであり、電子機器関連事業を柱として国内外に事業を展開する。電子機器の検査・製造装置や無線・RFID技術製品、EMS(電子機器受託製造サービス)やITソリューションの提供を通じて、製造現場や社会インフラの高度化を支えている。プリント基板(PCB)の電気検査を専用治具なしで行うフライングプローブテスターは同社が世界で初めて開発・製造した。世界シェアはトップクラスを誇る。

電子機器・半導体・PCB製造に関する専門展示会「インターネプコンジャパン」(会期=2026年1月21~23日)では、フライングプローブテスターのスタンダードモデルとハイエンドモデルを紹介し、来場者の関心を集めた。

 

 

「APT-T400Jシリーズ」は2025年12月に発売したスタンダードモデルで、導入しやすい価格帯と高い検査性能を両立した。今回の展示会で実機の初披露となった。

同シリーズは従来機の高精度プロービング技術を受け継ぎつつ、4ヘッド・6プローブ構成を採用し、狭ピッチ部品や上向きコネクターへのアクセス性を向上させた。回路の電気的な接触不良や短絡、断線などを高い信頼性で検出できる。

治具を必要としない設計により、多品種少量生産や試作段階の検査工程でも段取り時間を大幅に削減する。操作面では、カラー画像上での座標入力や不良画像表示など直感的な検査プログラム作成機能を搭載し、セットアップの簡素化を図った。

ラインアップではオフラインとインラインの2モデルを用意する。インラインモデルでは自動搬送機構と組み合わせて連続検査ラインの構築に対応する。電子装置の品質確保・コスト抑制、人手不足対策など幅広い製造現場の課題解決に貢献する装置として期待される。

 

「APT-2600FDシリーズ」はデュアルサイドフライングプローブテスターのハイエンドモデル。新モデルとして従来モデルから10年ぶりに刷新した。高密度実装基板の増加や小型化に伴い、検査精度と効率への要求に応え、2025年1月から発売している。

同シリーズは、基板の上面と下面の両面を同時に検査可能なフライングプローブ方式の検査装置であり、4本のプローブを上部に、2本を下部に搭載。自由に移動する高速プローブを用いて、導通・抵抗値など基板の電気的状態を高精度に測定する。

従来必要だった基板の反転操作が不要であり、検査時間を大幅に短縮する点が特長だ。高度なプローブ制御機構や高解像度画像検査システムなどを搭載し、基板や部品へのダメージを低減しながら精度と効率を両立した。

機能・設計面の優秀さは高く評価されており、2025年7月の「第55回機械工業デザイン賞 IDEA」では日刊工業新聞創刊110周年記念賞を受賞した。電子機器市場では、5G、IoT、自動車・航空分野などで高性能基板の需要が拡大しており、「APT-2600FDシリーズ」はプロトタイプから量産ラインまで柔軟に対応できる検査装置として、品質保証と生産性向上の両面での活用が期待される。

基板の窓口編集部

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