計測・制御機器メーカーの株式会社チノーは、主に産業用の測定・制御・監視装置の開発・製造・販売を手がける。特に温度計測・制御技術に強みを持ち、業界では「温度のチノー」と呼ばれる。2026年1月21~23日開催の「ネプコンジャパン2026」に出展し、製品やソリューションを提案した。

ヒータの劣化診断システムは、サイリスタレギュレータ、調節計、記録計で構成する。サイリスタレギュレータが炉内のヒータに流れる電流を計測し、そこから抵抗値の変化を算出する。記録計に設定した閾値を超えると、警報やアラートで交換時期を通知する。
産業用電気炉や焼成炉のヒータは、外観や温度挙動だけでは正確な劣化判断が難しい。突発的な停止や故障が生じると生産ロスにつながる。また、SiC(炭化ケイ素)ヒータのように、抵抗値が温度や経時に応じて非線形に変化する素材では、従来の時間基準によるメンテナンスでは交換タイミングの判断が困難である。こうした課題への解決策として、同社は予知システムを提案し、来場者の関心を集めた。

高速高機能熱画像計測装置(仮)は参考出品。最大500フレーム/秒の高速熱画像計測が可能で、炎やアーク放電など瞬間的に発生する高温現象を逃さず捉える。
測定温度範囲は200〜1100℃と350〜2600℃の2種類のレンジを選択可能で、高温炉内部や極端な温度環境での監視に対応する。近赤外線の採用により、従来の非接触温度計では困難だったガラス越しの計測も可能だ。発売は今夏を予定している。