OKIグループで電線・電子部品などの製造・販売を担うOKI電線株式会社。FPC(フレキシブル基板)は重要な事業の一つであり、ロボット専門展示会「国際ロボット展」(会期は2025年12月3~6日)でPRした。

FPCは基材となる薄い絶縁材料(プラスチックフィルム)を使い、曲げることができる構造にしたプリント基板。ケーブルに比べ、薄く軽いため、省スペース対応に優れ、機器の小型化に最適。「固定配線」としてだけではなく、摺動(しゅうどう)屈曲などの「可動配線」としても使用できる。
部品実装性を活用し、リジッド基板(硬質基板)+コネクター+ケーブルの3つの部材をFPC1枚に集約でき、3次元配線もできる。
同社はFPCによる新たな配線スタイルを目指し、「新しく」「奇なる」進化を遂げたオリジナルFPCを「新奇品」としてPRしている。

「新奇品」のFPCとして「パワー(電源系)」「極薄柔軟多層」「長尺高速伝送」「自立摺動」「長尺」などをラインアップする。
「パワー」は一般的なFPCよりも導体(銅箔)を厚くし、許容電流値を向上させたもの。機器の電源部などで太い電源ケーブルを多数配線していたのを1枚のFPCにまとめることができる。
「極薄柔軟多層」は標準的な多層FPCと比べて配線密度は従来のまま、40%の小型化を実現。計測機器や制御機構などの高機能・高密度化配線に最適となる。
「長尺高速伝送」は伝送可能距離が一般的な高速伝送FPCの3倍以上。大型機器内の高速信号伝送配線に使用でき、天文観測装置の配線にも採用されている。
「自立摺動」は空中で自立したまま摺動屈曲が可能。配線指示部材が内蔵できない機器の可動配線として使用できる。
「長尺」は一般的なFPCの最長0.5mと比べて業界初として100mの長さを実現し、ケーブルの代替として使用できる。大型FA(ファクトリーオートメーション)機器や大型照明装置、宇宙開発機器の配線などに採用されている。