特集記事

編集企画 その他 2025.10.14

工場における防虫対策の重要性と、革新的なアプローチ

トルネックスの「防虫エアカーテン」

株式会社トルネックス

プリント基板関連ピックアップ記事 トルネックスの「防虫エアカーテン」

防虫対策の目的と重要性

工場における虫の侵入は、製品の汚染や品質低下を招き、リコールや企業への信頼失墜といった重大なリスクを引き起こす可能性があります。そのため、食品工場に限らず、製鉄・機械・フィルム・薬品・化学製品などを取り扱う幅広い業種の工場において、防虫対策は不可欠です。

そこで、トルネックスが防虫対策に特化したエアカーテンをご案内いたします。

▲防虫エアカーテン

 

 

株式会社トルネックスとは

1968年の創業以来、株式会社トルネックスは室内空気環境の改善に取り組み、「分煙市場の創出・創世」をスローガンに日本の分煙業界を牽引してきました。

「人工竜巻」や「強制負圧」など独自の気流制御技術を活用した分煙システム「トルネックス・シリーズ」は、これまでに日本をはじめアジア、欧米、中東などで7万件を超える導入実績を誇ります。

オフィスや公共施設から飲食店、宿泊施設まで幅広い業界で信頼され、分煙事業で培った「電子式集塵フィルタ」と「エアカーテン」の技術力を活かして、省エネ、空気清浄、防虫、油煙対策、猛暑対策など用途に合わせてカスタマイズして商品化してきました。また導入後のアフターにも注力しています。全国メンテナンスサービス網と中国自社工場を持つ総合的なサービス体制で、お客様の空気環境改善をトータルサポートいたします。

 

防虫管理の3原則:予防・発見・駆除

1. 外部侵入防止(予防の要)

建物の隙間、ドア、窓などの開口部からの虫の侵入を防ぐことが基本です。捕虫器、ビニールカーテン、搬入物の検査などが重要な対策となります。

2. 内部発生防止(予防の維持)

工場内の清掃と整理整頓を徹底し、食品残渣や廃棄物を適切に管理すること。また、湿度・温度管理によって虫の繁殖を抑制することも重要です。

3. 駆除(最後の手段)

モニタリングシステムを活用して虫を早期に発見し、適切な薬剤や物理的手段によって駆除します。さらに、定期的な点検と対策の見直しも不可欠です。

ただし、防虫管理において最も重要なのは「予防」であり、駆除はあくまで最後の手段として位置づけられています。

 

侵入経路ごとの具体的対策

飛行侵入

ハエ、蚊、蛾などの飛翔性昆虫は、開いた窓・扉・換気口から侵入します。とくに夜間、照明の近くでは、光に誘引されやすくなります。温暖化が進み、昨今は春先から冬間際まで、侵入期間が増える傾向にあるため、照明設計も含めた総合的な対策が求められます。

歩行侵入

ゴキブリ、アリ、クモなどの歩行性昆虫は、建物の隙間や配管周りなどから侵入します。とくに原材料や製品の搬入口は侵入されやすいポイントです。彼らは1mmほどの隙間からでも侵入可能で、一度定着すると駆除が難しくなるため、日中の点検では見落とされやすいという課題もあります。

 

トルネックス防虫エアカーテンによる革新的な防虫対策

 

▲設置効果イメージ

トルネックスの防虫エアカーテンは、工場や施設内の異物混入対策において、極めて効果的なソリューションとして注目されています。このシステムは、単に空気の流れで虫を遮断するだけでなく、フマキラー社の業務用忌避剤「ウルトラベープPRO」を組み合わせることで、「入口付近に寄せ付けない」という革新的な防虫効果を実現しています。

 

1)ウルトラベープPROの強力な忌避効果

トルネックス防虫エアカーテンに搭載されているウルトラベープPROの有効成分は、ピレスロイド系殺虫剤の「メタフルトリン」です。この薬剤は、ユスリカ、チョウバエ、ノミバエ、キノコバエ、メイガ、クモ、ガ、羽アリなど、多岐にわたる種類の害虫に効果を発揮します。

 

2)安全性への配慮

無煙・無臭の安全設計

ニオイや煙が発生しないため、工場や飲食店の雰囲気を損なわず、従業員や顧客に不快感を与えることもありません。

優れた安全性と拡散性

常温蒸散方式を採用しており、人は吸引しても体内で分解され、汗や尿で体外に排出されるため、安全性が高く、分解できない害虫に効果を発揮する薬剤です。また、空気中に蒸散された薬剤は蓄積することなく、換気によって環境中で分解されていきます。

 

3)効果の持続性

持続効果と忌避エリアの構築

カートリッジ1個で24時間運転の場合、約2ヶ月間効果が持続します。エアカーテンを中心に半径3mに有効成分が拡散し、虫の寄りつきにくい忌避エリアを構築します。

▲設置効果イメージ

 

また、この忌避エリア内にある屋外側溝やバケツ、古タイヤなどへの虫の産卵を防ぐことで、シーズンを重ねるごとに忌避率が向上する効果も期待できます(以下グラフ参照)。

 

4)高い防虫効果

92.5%の防虫率を実現

食肉工場にて、導入後、モニタリングを10年継続。24時間運転で忌避エリアを構築することにより、92.5%という高い防虫率を実現しました。

 

5)多様な設置方法

壁掛けと天吊りの2通りの設置方法に対応しており、間口の広い場所には複数台並べて設置することも可能です。風速はボリュームスイッチによる調整が可能で、外乱の強さに合わせて風量を変更できます。

 

6)導入実績

食品工場、飲食店、ホテル、薬局、機械工場、病院、空港など、幅広い施設で導入実績があります。

 

7)経済性と運用性

消費電力は1台あたりわずか40w。1日24時間運転しても電気代は約30円程度。長く使う機器だからこそ、省エネにも配慮した設計となっています。

 

8)設置場所

この防虫エアカーテンは屋外からの虫の侵入を防ぐ製品ですので、出入口の屋外側に設置します。また、防滴加工はされていますが、防水加工ではないため、雨が直接かからない軒下などへの設置が必要です。

 

9)負圧環境や強風

施設が負圧の場合や、外乱(風)が強い環境では、忌避剤が施設内に吸い込まれたり、適切に行き渡らなかったりするケースがあります。このような場合は、現地調査の上で設置の可否が判断されます。

 

10)メンテナンス要件

忌避剤カートリッジは2ヶ月ごとの交換が必要です。機器の点検・清掃やカートリッジ交換をパックにしたメンテナンス契約も用意されています。プレフィルターの清掃や外装清掃も定期的に行い、常に最適な状態を維持することが、効果を持続させるために重要です。

※忌避剤は標準1個装備です

 

まとめ

 

工場における防虫対策は、製品の品質と安全性を確保し、企業の信頼を守る上で欠かせない取り組みです。単なる駆除だけでなく、「予防」「発見」「駆除」の3原則を基本に、虫の侵入経路や発生源を特定し、体系的かつ継続的な対策を講じることが重要です。

トルネックスの防虫エアカーテンは、最新の忌避剤技術とエアカーテンの物理的遮断効果を組み合わせることで、「虫を寄せ付けない」という画期的なアプローチを提供します。その高い防虫率と安全性、そして多様な導入実績は、工場や施設の衛生管理を次のレベルへと引き上げる強力なツールとなるでしょう。

一度対策を実施して終わりではなく、定期的な見直しと改善を行いながら、工場の衛生環境を常に最高の状態に保つことが、持続的な品質と安全性を実現する鍵となります。

 

 

 

 

 

 

株式会社トルネックス
https://www.tornex.co.jp/
基板関連工場の
無料登録 のご案内
貴社の設計、製造、実装の仕様、製造実績の登録をお願いします。