カトーレック株式会社は、電子機器・半導体・プリント基板(PCB)製造に関する専門展示会「インターネプコンジャパン」(会期=2026年1月21~23日)に出展し、電子機器受託製造サービス(EMS)をPRした。

EMS事業は同社の中核事業の一つであり、グローバルに展開している。製造拠点は国内(高松、松山)と中国(蘇州、広州)、ベトナム、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、メキシコ(ティフアナ、グアナフアト)、インド(プネー)の合計9カ国12拠点となる。主に日系企業を対象に基板実装を中心に展開。物流事業で培ったサプライチェーン管理力と製造機能を融合させ、設計支援から調達、基板実装、最終組立、物流までを一貫して提供する点が強みだ。

EMS事業は、プリント基板実装(SMT)を中心に、産業機器や車載関連、医療機器、民生機器など幅広い分野に対応する。各工場は多品種少量生産に対応するフレキシブルな生産体制を取る。どの工場で生産しても「同一品質、同一サービス」を提供できるグローバルプラットフォームを整え、顧客の事業戦略や市場動向に応じた最適な生産地選択を可能としている。
車載や医療分野など、高い信頼性が求められる領域では、品質管理体制やトレーサビリティーの強化にも注力する。設計段階から製造性を考慮した提案を行い、不良低減や量産立ち上げの迅速化につなげている。

同社は日本の次世代基幹ロケット「H3ロケット」の開発においてH3ロケットの1段目エンジンに搭載される制御用電子基板の設計、製造を担当し、技術力の高さを証明した。宇宙機器向け基板は、振動や衝撃、温湿度など極めて厳しい環境に耐えうる信頼性が求められる。同社では、EMS設備と高精度組立技術を活用し、宇宙用の高信頼性基板規格「JERG」や品質マネジメント規格「JIS-Q-9100」に準拠した製造体制を整備している。
2025年3月には新高松本社工場(高松市)が竣工(しゅんこう)した。新工場の敷地面積は約1万840㎡、鉄骨造4階建て。延べ床面積は2万2089㎡となり、高松本社と高松工場、グローバルEMSセンターを移転統合した。同年7月には、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の「Nearly ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」認証を四国の製造業として初めて取得した。