丸文株式会社は半導体・システム機器を取り扱うエレクトロニクス商社。最先端マシンビジョンが集結する展示会「国際画像機器展2025」(会期は2025年12月3~5日)に出展し、計測した表面形状の高さ情報をカラーマップとして測定対象物上にリアルタイムで投影するAR(Augmented Reality、拡張現実)デモを披露した。
今回提案した技術は、ドイツの光学・画像処理技術メーカーであるViALUX(バイアラックス)が開発したもの。バイアラックス社は無数の微小なミラーを使って光を高速に制御し、画像やパターンを投影するDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)技術を核とし、光パターン投影装置や3Dスキャナーなどの高精度計測機器を開発してきた。

規則的なパターンを光として対象物に投影し、その歪みを解析して形状や位置、距離を高精度に計測する構造化光方式を用いた3次元形状計測分野に強みを持ち、DLS(ダイレクトリンクセンサー)モジュールは高性能なパターンプロジェクションとイメージセンサーを統合したもので、正確な同期やリアルタイムのデーターフローなどを実現する。
展示会で丸文が提案した技術は、対象物に高速で投影したパターンをカメラで撮影・解析することで、形状を瞬時に三次元データ化する。静止物だけでなく、動きのある対象物に対してもリアルタイムでの3D計測が可能。リアルタイム性と視認性の高さがこの技術の強みとなる。
さらに、取得した3Dデータや解析結果は ARプロジェクションとして実物上に重ねて表示できる。寸法情報や位置ガイド、注意喚起マークなどを対象物そのものに投影することで、作業者はモニターを介さずに直感的に情報を把握可能。組み立て作業や検査工程における作業効率向上や、ヒューマンエラーの低減を促進する。
製造現場では、部品の位置合わせや外観検査の補助、ロボット作業のガイド表示などへの応用が見込まれる。また、研究開発や品質評価、展示会や技術プレゼンテーションにおける視覚的なデモとしても使える。
製造業のデジタル化やスマートファクトリー化が進む中、丸文はカメラや照明、制御系を含めたトータルな光センシングソリューションとして、バイアラックス社のこの技術を訴求していく考え。