民活型共同研究体 TPEC

「TPEC」は、ワイドギャップ半導体を活用してパワーエレクトロニクスの革新をめざす、産業技術総合研究所を「企業間連携のハブ」とした民活型共同研究体である。2012年の発足以来、オープンイノベーションのコンセプトのもと素材から半導体パワーデバイス・パワーモジュール・電力機器までを包含した一貫研究をラボレベルに留まらない量産レベルで一体的に推進している。

TPECでは他の技術開発コンソーシアムでは見られないユニークな制度を多数取り入れている。これにより参画者は新技術開発に伴う技術リスクと事業リスクを共同開発により軽減しながら、重複投資を回避し、最速かつ最低のコストでイノベーションを創出することが可能となる。また、関連技術分野における人材育成、知識の獲得および、それらを活用したビジネスモデル構築を早期に進められる。

2023年11月現在、民間企業39社、公的機関22機関の計61機関が参加し、オープンイノベーションの理念のもと研究開発を行っている。多数の特許出願実績を有し、参画企業への技術移転も逐次実現しつつある。