
エレクトロニクス 実装技術 編集部
ものづくりに関する専門展『名古屋 ものづくり ワールド2019』が、4月17日(水)~19日(金)の3日間、ポートメッセなごやにおいて開催された。
同展示会は、『第4回 名古屋 設計・製造ソリューション展(DMS 名古屋)』、『第4回 名古屋 機械要素技術展(M-Tech 名古屋)』、『第3回 名古屋 航空・宇宙機器開発展(AeroTech 名古屋)』、『第3回 名古屋 工場設備・備品展(FacTex 名古屋)』、『第1回 名古屋 次世代3Dプリンタ展』の5展で構成され、3日間の来場者数は36,177名を集めた。
(株)アイエイアイは、2点位置決めに特化し、簡単を極めた高性能な電動シリンダ『エレシリンダー EC』の展示を行っていた。
同製品は、機種選定ソフトウエアで最適な機種が簡単に選べ、プログラムレスで簡単に動かせ、万が一故障してもすぐになおせる。
加速度(A)、速度(V)、減速度(D)を個別に調整でき、始点と終点も任意の値に設定できる。
サイクルタイムが速くなり、生産性が向上するとともに、チョコ停が極めて少なく、寿命も長い。
『エレシリンダー EC』のデモ
ユニパルス(株)は、5kHzの高速応答とノイズに強いデジタル出力を追加した新シリーズ、回転トルクメータ『UTMⅢシリーズ』の参考出展を行っていた。
同製品は、従来製品『UTMⅡシリーズ』よりさらにコンパクトになって、スリム化とコネクタの位置変更により接近した軸で使用が可能。
外部からのゼロ補正機能を追加し、設置条件でずれてしまった無負荷時の出力を外部信号により補正できる。
RS-485によるデジタル出力や回転検出用パルス出力を装備。
0.05~2Nmまでの6機種をラインアップ。
回転トルクメータ『UTMⅢシリーズ』
シュマルツ(株)は、自動倉庫で使用される自走式ロボットや、人と作業を行う協働ロボットによる搬送作業に最適な自律制御型真空ポンプ『コボットポンプ ECBPi』の展示を行っていた。
同製品は、電気式真空ポンプのためコンプレッサやエア供給用のホースが不要。
ワークやアプリケーションに合わせ、自動でパフォーマンスを最適化するスピードコントロール機能を搭載しているので、エネルギー効率の良い稼働が可能となり、自走式ロボットの充電回数も削減。
ディスプレイや手動設定が可能なボタンが一体化しているため、使用場所での設定変更が可能。
IO-Link通信やNFCにも対応。
自律制御型真空ポンプ『コボットポンプ ECBPi』
エムジーホールディングス(株)は、金属/プラスチック部品の測定を非接触で簡単に実現する自動画像測定機『RS-1000』の参考出展を行っていた。
同製品は、1200万画素カメラによる高精度測定を実現し、鏡面部品にも対応。
大きく見やすい21インチディスプレイを採用し、タッチパネルでの操作も可能。
簡単な設定で自動測定を実現し、複数面測定も自動測定が可能。
オプションにより、XYステージ移動や六面自動切替機能を搭載できる。
自動画像測定機『RS-1000』
(株)ピー・アンド・プラスは、ユーザーからの多数の声を形にしたAGV用ワイヤレス充電システムの展示を行っていた。
同製品は、600Wの鉛蓄電池/リチウムイオン電池(要相談)に対応し、同社製210W対応製品の2倍となるヘッド間伝送距離20mmを実現。
充電は、バッテリに優しい定電流/定電圧(CC/CV)充電方式を採用し、充電中は各種エラーなどLED表示+外部出力が可能(通信機能)。
サーミスタ監視機能によりバッテリ温度を監視し、一定以上の温度になると充電を停止する。
AGV用ワイヤレス充電システム
愛知機械テクノシステム(株)は、刃具や設備の状態を常時監視する設備監視装置『MULTI LOGGER AMS500』の展示を行っていた。
同製品は、工作機械(マシニング/旋盤など)のモータの電力をモニターして診断することにより、刃物の摩耗や欠けを発見し、刃物の交換時期を通知する。
また、振動センサなどを用いることで、送りや回転数等の最適な加工条件を求めることもできる。
設備監視ネットワーク機能により、PCにてリアルタイムに設備を監視でき、1台のPCで同時に64台の装置を監視可能。
設備監視装置『MULTI LOGGER AMS500』
ミニター(株)は、コンパクトでありながらフルスペックを実現する小型/高性能D.C.マイクログラインダ『Premo』(ハンドピース&コントローラセット)の展示を行っていた。
コントローラは、サイズ:W58×D86×H19mm、重量50gで、スマートフォンより軽量/コンパクトを実現。
ハンドピースは、「ワンタッチ工具着脱」、「高い防じん機構」のフルスペック機で、重量189g、全長146mm。ACアダプタだけでなく、モバイルバッテリ(オプション)の使用により、携帯グラインダとして使用できる。
小型/高性能D.C.マイクログラインダ『Premo』
スガツネ工業(株)は、電動昇降テーブルが1台から簡単に導入できるドイツ製テーブル専用電動昇降装置の展示を行っていた。
同製品は、天板以外の部品が1セットになっており、天板のみを用意するだけで簡単に組み立てができる。
天板の高さを4個所で記憶でき、昇降中にぶつかると自動で停止し、約20mmもどる。
動作音が50dB以下と静音を実現。
ドイツ製テーブル専用電動昇降装置
同展示会の次回開催は、2020年4月15日(水)~17日(金)の3日間、ポートメッセなごやにて開催される予定。