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展示会レポート 2022.08.05

画像センシング展 2022

エレクトロニクス 実装技術 編集部

画像センシング展 2022

 

 

 国内外の画像処理機器/センシング技術が一堂に会する展示会『画像センシング展 2022』が、6月8日(水)~10日(金)の3日間、パシフィコ横浜において、アドコム・メディア(株)の主催により開催された。

 同展示会では、“デジタルソリューションズゾーン”が新たに設置され、今後飛躍的に利用シーンを拡大していく技術と期待されるAI・ディープラーニング/クラウド・5G・6G・通信/IoT・エッジコンピューティング/VR・AR・MR/RPAなどが紹介され、3日間の来場者数は9,206名を集めた。

 

 

 

 (株)リンクスは、2000を超える豊富な画像処理関数を自在に組み合わせることで、効率的な画像処理システムを構築できるマシンビジョン構築ライブラリ『HALCON Progress Edition』の最新版 22.05の紹介を行っていた。

 同製品は、良品だけで学習可能なアノマリー検出の発展系となる「グローバルアノマリー検出」が搭載され、これまでアノマリー検出が苦手としていた有り無し検査や位置ずれといった大局的な検査も実現できる。

 また、Deep Learningを用いたOCRにもトレーニング機能が付加され、ディープラーニングアプリケーションの構築がさらに容易になる。

 

マシンビジョン構築ライブラリ『HALCON Progress Edition』

 

 

 

 日本ビューワークス(株)は、非破壊検査用フラットパネル静的検出器『VIVIX-V シリーズ』の展示を行っていた。

 同製品は、厳しい使用環境が要求される産業用X線検査向けに設計された『VIVIX-V Pシリーズ』と、様々な産業用X線およびCT検査システムに優れた性能を提供す『VIVIX-V Dシリーズ』の2つのタイプを用意。

 『VIVIX-V Pシリーズ』は、屋外検査用に堅牢かつコンパクトに設計され、ワイヤレス接続が可能で、軽量かつバッテリ内蔵により携帯性を最大限に高める。

 また『VIVIX-V Dシリーズ』は、画像データの損失を防ぐ「Safe」などの独自機能により、信頼性の高い動作を保証する。

 

非破壊検査用フラットパネル静的検出器『VIVIX-V シリーズ』

 

 

 

 マクセルフロンティア(株)は、画像認識ソリューションの新シリーズとして『iXAM(イグザム)Vision シリーズ』の展示を行っていた。

 同シリーズは、インテリジェント画像認識ユニット『iXAM Vision Engine』とインテリジェントカメラ『iXAM Vision Sensor』の2種類のユニット製品、そしてユニット製品で動作するAI画像検査アプリケーション開発ツール『iXAM Vision Meister』をラインアップしている。

 

画像認識ソリューション『iXAM(イグザム)Vision シリーズ』

 

 

 

 オムロンセンテック(株)は、可視光~1700nmの幅広い感度特性をもつ広感度SWIRカメラの展示を行っていた。

  同製品は、SONY社製SWIRイメージセンサ(IMX990/991)を搭載し、可視光とSWIRの2種類の検査を1つのカメラで集約することができる。

 さらに、検査対象や用途が広がるだけでなく、検査のシステムコストの低減や画像処理の高速化にも貢献する。

 

広感度SWIRカメラ

 

 

 

 同展示会の次回開催は、2023年6月14日(水)~16日(金)の3日間、パシフィコ横浜で予定されている。

Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社エレクトロニクス 実装技術 編集部

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