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展示会レポート 2021.03.19

第3回[名古屋]ネプコン ジャパン

エレクトロニクス 実装技術 編集部

第3回[名古屋]ネプコン ジャパン

 

 

 2020年10月21日(水)~23日(金)の3日間、ポートメッセなごやにおいて、エレクトロニクス開発、製造、検査に関する専門展である「第3回[名古屋]ネプコン ジャパンエレクトロニクス開発・実装展」が、リード エグジビション ジャパン(株)の主催によって開催された。

 同展示会は「第3回[名古屋]スマート工場 EXPO」、「第3回[名古屋]ロボデックス」、「[名古屋]オートモーティブ ワールド 2020 クルマの先端技術展」との共催で行われ、会期中の来場者は併催展を含め19,371名に上った。

 

 

 

(株)西日本セフティデンキは、内部にひだを付けたことで、電線からの落下、抜け、ずれの問題を解消したマークチューブ『ピタットチューブ』を紹介していた。

 電線へ挿入後も自然に落ちたりずれたりせず、電線の間を指でスムーズに移動できる製品で、挿入時に挿入障害も起きず、スプリング端子台に有効。各メーカー(大型、小型)チューブ用印字プリンタに対応している。

 

『ピタットチューブ』に関する展示

 

 

 

 ユニテンプジャパン(株)では300mm角対応の、ギ酸ガス/水素ガス還元両対応のタッチパネル搭載卓上型真空はんだリフロー装置『VSS-450-300』を紹介していた。

 同製品は、装置筐体部に冷却機構を標準装備。

 高速赤外(IR)ヒータを装備し、最大毎分150℃以上(毎分2.5℃以上)の高速昇温を行うことができ、最大到達温度450℃を実現しているので、はんだリフローとしての用途の他、ペースト材料などの焼結テストにも対応できる。

 試作開発用途の他、搬送ロボット、ローダー/アンローダーとの組み合わせが可能。

 

『VSS-450-300』

 

 

 

 オオサカ電子(株)では、電子部品などの小さなパーツを瞬時に簡単にカウントすることができる電子部品画像計数器『マルチカウンタ MC-110』を紹介していた。

 同製品は、対象のパーツをトレーに広げてボタンを一つ押すだけでほとんどのパーツの形状を瞬時に自動解析し、カウントするもので、独自の画像カウントアルゴリズムの搭載によって、パーツ同士が接触していても安定したカウントが可能。

 結果は累積加算できるので、大量でも小分けにしてもカウントすることができる。

 また、プログラムレスでQR帳票システムを簡単に構築することができる点も大きな特徴になっている。

 

電子部品画像計数器『マルチカウンタ MC-110』

 

 

 

 (株)ペントロンジャパンでは、コーティング膜厚測定装置『TROI-8800CIL』を紹介していた。

 同製品は、光の屈折を利用した精密な測定法を採用しており、コーティング膜厚の測定が可能。

 反転機を通して両面検査機能が可能である他、生産中にリアルタイムでSPI-AOI-CI 装置間の通信による、リアルタイムのプロセス及び品質管理のソリューションを実現する。

 検査結果情報の共有及び自動連動することで、品質管理、品質向上を支援する装置である。

 

『TROI-8800CIL』

 

 

 

 (株)ヤマイチテクノでは、FARO社製の8軸ポータブル測定ソリューションであるスキャンアーム『8-AxisQuantumsFaroArm/ScanArm V2』を紹介していた。

 同製品は、統合型8軸ロータリースキャニングプラットフォームによって、高精度ながらも劇的な作業時間の短縮を実現しているので、計測やスキャン作業の簡素化に貢献する総合的な接触/非接触式測定ソリューションで、検査や品質管理に最適。

 CADを使った点群データ比較、ラピッドプロトタイピング、リバースエンジニアリングや自由曲面の3Dモデリングが行える。

 ブース内では実機を用いたデモが行われ、多くの来場者の注目を集めていた。

 

『8-Axis Quantums FaroArm/ScanArm V2』のデモ

 

 

 

 メイショウ(株)では、プラットフォーム型リワーク装置『MS9000SEシリーズ』を紹介していた。

 同製品は、1台でリワーク作業の全工程を完結することができ、短納期や小ロット特殊基板にも対応する装置。

 スキルレスで極小部品、特殊部品までリワークの自動化を実現することができる。

 画面を見ながら必要な設定をすることができ、使い分け可能な自動機能(セミミート/オート)を搭載。

 難しい作業はマシンが自動で行ってくれる他、「位置合わせ」「温度プロファイル」「残留はんだクリーニング」をはじめとする様々な機能が未経験であっても簡単に操作することができる点、多様化する電子基板や部品に合わせて機能を拡張できる点も特徴になっている。

 

『MS9000SE』

 

 

 

 (株)ハイロックスでは、テレセントリックレンズ対応で高精度計測を実現するフラッグシップモデルのデジタルマイクロスコープ『HRX-01』を展示していた。

 同社従来機種で好評だった機種を選べるコンセプトを継承しつつ、観察、記録、2D/3D計測、画像連結、コンタミ異物検査と機能の拡張性に富む製品で、PCと接続して使用する5Mカメラ、4K解像度に対応。

 カメラ、レンズ、スタンドをすべて見直し、システムを新たに新規設計/開発。

 電動制御対応のレンズ、スタンドは、ステージに載せた対象物に触れることがなく、スムーズな観察が行える。

 さらに、オペレータの必要な機能に応じたシステムを選択可能であるので、必要最小限の機能で初期投資を抑え、その後必要に応じてシステムを追加/拡張できる。

 

『HRX-01』

 

 

 

 同展示会の次回開催は、2021年10月27日(木)~29日(金)の3日間、ポートメッセなごやにて開催される予定となっている。

 

 

 

Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社エレクトロニクス 実装技術 編集部

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