ARES Projectは、学生による火星探査ローバーの開発団体である。同グループはは毎年アメリカで開催される火星ローバー世界大会「URC」への出場を目指し、最新モデル「ARES8」を開発している。
ARES8には、ロボットアームが搭載されており、宇宙船のメンテナンスや物資の運搬、さらに火星の土壌サンプル採取といった作業を行うことが可能である。サンプル採取後は、生命分析のためのモジュールを使用するなど、任務に応じた柔軟な対応ができる。また、ジェネレーティブデザインを活用した3Dプリンター部品の使用により、最適化された軽量構造を実現している。
さらに、このローバーには「ロッカー機構」という不整地対応技術が搭載され、常に4輪が地面に接地するよう設計されている。この機構により、険しい地形でも安定した走行が可能だ。加えて、ロボットアームの関節部にサイクロイド減速機を採用し、高精度な細かな操作から重量物の持ち上げまでの幅広い要求に応える性能を備えている。