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2026.03.17

銅張積層板のサイズの傾向

NPO法人 日本環境技術推進機構 横浜支部 理事 青木 正光

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銅張積層板のサイズの傾向

プリント配線板を製造するのに新規に導入される製造装置は、最大のサイズでは620 X 710mmのワーキングサイズとなってきたので、最近の銅張積層板を製造する積層プレスの熱板サイズについても調査をした。銅張積層板を製造する積層プレスは撤退企業を含めて表1に示すように世界で20社程度が存在する。

表1 世界の積層プレスメーカー一覧

No

会     社     名

1

北川精機

日  本

2

日本製鋼所(名機製作所)

3

IHI

4

芦田製作所

5

Lieh Chieh Machinery Co., Ltd

台  湾

6

Vigor Machinery Co., LTd

7

Fusei Menix

韓  国

8

Sun Jin Highm Inc

9

Shanghai Wood-based Panel Machinery Factory

中  国

10

Zhuhai Jingke ElectronAutomation Equipment Co., Ltd

11

Accudyne Enginering &Equipment Co

米  国

12

OEM Press Systems

13

PHI

14

Technical Machine Products

15

Vacuum Press International

16

Kurz-Held

ドイツ

17

Siempelkamp

18

Lauffer

19

Burkle

20

Cedal

イタリア

21

Bradley & Turton

英  国

表1の中で台湾のLieh Chieh Machinery Co., Ltdが躍進しており、このメーカーが銅張積層板メーカーやプリント配線板メーカーなどに積層プレスを納入している。納入実績を調査してみると表2のようになる。

表2  Lieh Chieh Machineryの積層プレスの納入実績

用途

能力

段数

サイズ

備    考

CCL

800トン

15段

1,345mm

X

1,500mm

長尺

900トン

3段

1,320mm

X

1,320mm

長尺、400℃までの加熱が可能

16段

1,345mm

X

1,500mm

長尺

1,000トン

10段

1,320mm

X

1,550mm

1,500トン

20段

1,370mm

X

2,300mm

長尺の2面取り

1,800トン

10段

1,480mm

X

2,300mm

20段

1,370mm

X

2,400mm

1,400mm

X

2,300mm

1,400mm

X

2,330mm

24段

1,370mm

X

2,300mm

30段

2,000トン

20段

1,370mm

X

2,300mm

PWB

200トン

12段

680mm

X

750mm

 

250トン

10段

700mm

X

800mm

 

400トン

8段

730mm

X

1,346mm

ハーフサイズプレス

400トン

10段

730mm

X

1,220mm

970トン

1,346mm

X

1,549mm

長尺

1,000トン

12段

1,372mm

X

1,626mm

1,200トン

納入先

Nan Ya Plastics、ITEQ、Compeq International、Compeq、Unitech、Unicap、Uni-Circuit、Orient-First、Pao-Shen Global Flex、南亜電路板、Topsearch、Astron、Cadac、MaxEdge、Tripod、Yang-An、Yufo、J-Three、Titans、Shine-Top、Gia-Tzoong、Hwa-Woei、Uniplus、Shea-May、Meiko、Sumitomo Bakelite Co.等

出 典

Lieh Chieh Machinery/ 略号:CCL=銅張積層板  PWB=プリント配線板

プレスのサイズを見ると620mmの2倍取りの1,240mmサイズを成形できる十分なプレスサイズを保有していることが分かる。

プリント配線板メーカーで使用する積層プレスは、多層プリント配線板を製造する際に使用され、銅張積層板メーカーで使用される積層プレスと比較するとサイズが小さく、大きいサイズでは、銅張積層板の定尺の半分のサイズのハーフプレスと長尺を成形できる積層プレスである。

プリプレグの横方向の最大幅は1,260mmなので、銅張積層板の横方向の最大幅は1,260mmとなり、620mmの2面取りが可能である。

1,800トン           10段      1,480mmX2,300mm            CCL

1,800トン           20段      1,370mmX2,400mm            CCL

1,800トン           20段      1,400mmX2,330mm            CCL

1,800トン           20段      1,370mmX2,400mm            CCL

2,000トン           20段      1,370mmX2,300mm            CCL

2,000トン           20段      1,370mmX2,300mm            CCL

400トン              8段        730mmX1,346mm             PWB

400トン              10段      730mmX1,220mm             PWB

1,000トン           12段      1,372mmX1,626mm            PWB

図1 銅張積層板 (長尺)のサイズと板取の関係

最近の積層プレスの熱板サイズが大きくなってきており、定尺の横方向で1.2倍の長尺を楽に成形できるようになっている。

一方、ガラスエポキシ系プリント配線板で大型サイズのパネルとしてサーバー/AIサーバー用のプリント配線板が大型化してきており、長尺の銅張積層板で、4面取りとなる程、大型サイズのパネルとなってきている。

約55年前のブラウン式カラーテレビ用片面プリント配線板は、定尺(1m2)で、8枚取りや12枚取りの大きなサイズであった。サーバー用プリント配線板は、それを超えるものとなってきた。

東京芝浦電気(現 東芝)の12面取り片面プリント配線板

 

 

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