AGC(株)は、米Park Electrochemical社(以下Park社)との間で、Park社のエレクトロニクス事業を約160億円で取得することにつき合意し、株式譲渡契約を締結した。なお、本件買収は、関係規制当局の承認を前提としている。
Park社は1954年創業で、主要事業であるエレクトロニクス事業において、プリント基板材料であるCCL(Copper Clad Laminate:銅張積層板)の開発および製造を営む企業である。米国、シンガポールおよびフランスの製造拠点をベースに、主に通信、ネットワークインフラ、自動車業界等の顧客に対してグローバルに事業を展開している。Park社は、5Gや自動運転等の次世代高速通信において電気信号の伝送損失改善が必要不可欠となる中、それを実現する「超低損失CCL」に関する非常に高い技術力と高品質な製品ポートフォリオを有している。
今回の買収により、IoT/AI時代の到来、5Gや自動運転の普及等により大幅な需要の伸びや技術の進化が求められるハイエンドCCL市場において、AGCの有するフッ素やガラス材料等とPark社の製品、技術・ノウハウ等を融合することでお客様のニーズに貢献していく。
<Park Electrochemical社概要>
・設立年 1954年
・所在地 アメリカ ニューヨーク州
・株式取引市場 米ニューヨーク証券取引所
・従業員数 387名(2018/2期 連結)
・売上高 111百万USドル(2018/2期 連結)、71百万USドル(2018/2期 エレクトロニクス事業)
・事業内容 エレクトロニクス製品(リジッドCCL)、コンポジット製品(CFRPプリプレグ)の製造・販売