栗本鐵工所が開発したSoftMRF®は機能性流体の一種であり、普段は液体だが、磁場を与えると半固体になるユニークな流体だ。今回展で展示したSoftMRFデバイスは内蔵された電磁コイルの磁力によって、デバイスに充填されたSoftMRF®の粘性を変化させ、シャフトを回転させるものだ。これにより回転に必要な力(トルク)を、電流値の制御により滑らかに変化させることが可能になった。
同製品は人間の触覚の提示と再現をターゲットに開発された。本製品をゲーム機コントローラーに組み込むことで、状況に応じて操作部の抵抗力を変化させられ、臨場感や操作性が向上し、多彩な感触表現が可能となる。従来からある振動による感触提示とは異なり、人間が能動的に動かして感じる「回す、押す、握る」などの力覚提示を特に得意とする。
自発的に動作せずパッシブ方式のため、モーターで発生する巻き込まれ等の心配が無いことを特徴としており、消費電力基準のトルク値は1W当り最大0.8N(当社比較)のため、小型デバイスではバッテリー対応が可能だ。
ゲームセンターの音ゲーやVR体感機など、アミューズメント分野で採用されており、2023年に行ったクラウドファンディング では、一般のユーザー向けにアニメキャラクターの感触が体感できるアプリと感触ユニットを提供した。その感触ニットを 改良した「SAWARERU」はラスベガスで開催されたCES2024のイノベーションアワードを受賞している。