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展示会レポート 2023.10.30

10月17日〜20日 幕張メッセにて4年ぶり全面開催

動画版展示会レポート:CEATEC 2023

基板の窓口編集部

動画版展示会レポート:CEATEC 2023

2023年10月17日(火)〜10月20日(金)、幕張メッセ(千葉県千葉市)にて、デジタルイノベーションの総合展示会「CEATEC 2023」(主催:一般社団法人電子情報技術産業協会:JEITA)が開催された。

「Toward Society 5.0」をコンセプトに掲げ、4年ぶりに幕張メッセ会場での展示および大規模コンファレンスを実施し、昨年から2割以上を上回る684社・団体が出展。

基板の窓口では、電子部品・電子デバイスを扱うキーデバイスエリアを中心に、注目の出展企業社を総力取材。出展各担当者によるブースでのインタビュー動画をもとに、各社の最新製品や技術をお届けする。
 

取材企業

株式会社東芝KOA株式会社株式会社パリティ・イノベーションズ株式会社MIXI株式会社ザクティ三重電子株式会社株式会社CRI・ミドルウェアビュージックスジャパン株式会社インターマン株式会社日本電波株式会社日本ガイシ株式会社


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株式会社東芝

 

https://youtu.be/UKpJbMdGHYw

 

企業概要

合電機メーカーとして、「人と、地球の、明日のために。」を経営理念に掲げ、「誰もが享受できるインフラ」と「繋がるデータ社会」を構築し、「カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー」の実現を目指す同社。

本展では、同社グループの先端技術・ハードウェア、そしてそこから生み出される膨大なデータを活用した、「安心安全なインフラの構築」と「カーボンニュートラルの実現」に向けたソリューションを紹介した。

 

製品・サービス

【CEATEC AWARD 2023 総務大臣賞受賞】人流を止めずに危険物を検知!「空間セキュリティマネジメントソリューション」

同社の「空間セキュリティマネジメントソリューション」は、さまざまな場所での目に見えないテロの脅威から地域社会を守るソリューションとして高く評価され、CEATEC AWARD 2023 総務大臣賞を受賞。 ミリ波(*1)レーダを利用したウォークスルー型危険物検知装置からなる本装置は、ミリ波レーダの照射により、1秒以下で衣服に隠された危険物を可視化し検知する。 駅やショッピングセンター、イベント会場などの公共スペースにおいて、立ち止まり検査を必要としないウォークスルー方式で危険物の検知を実現する。

不特定多数が集まる公共空間で一般人や要人を巻き込むテロが増加する一方、労働人口減少に伴う警備員不足が課題となっている昨今。本装置は、警備の効率化・省人化に貢献するとともに、ガソリンや爆弾、セラミックの刃物といった金属探知検査では検知できない危険物も1秒以下で検知することができ、警備の高度化を実現する。

(*1)ミリ波は、周波数にして30GHz(ギガヘルツ)から300GHz、波長にして1ミリメートルから1センチメートルまでの電波で、マイクロ波と比べて波長が短いため、分解能に優れる。また可視光や赤外線と違い透過性に優れる。

詳細:https://www.global.toshiba/jp/ad/corporate/exhibition/ceatec2023.html

 

 

KOA株式会社

 

https://www.youtube.com/watch?v=pJ8bC1MsFc0

 

企業概要

抵抗器の開発・製造・販売を行うKOA株式会社。小型のチップ抵抗器をはじめとして、昔ながらのリード付き抵抗器や、大型のセメント抵抗などさまざまな抵抗器を提供。現在、売り上げの約4割は車載向け製品として販売しており、品質・信頼性において市場から高い評価を受けている。

本年7月には、気流計測システム「Windgraphy」をリリース。抵抗器の製造で培った技術を基に、センサ分野での新規事業への挑戦を始めている。
 

製品・サービス

小型・高電力化が進む小型チップ抵抗器の適切な使いこなしを提案

スマホやコンピュータをはじめとするデバイスに限らず、車載などあらゆる分野に利用されている電子機器。これらの普及の背景には、電子機器の小型化と、電子機器に使用される電子部品の小型化がある。一方で、こうした電子部品の小型化は電子機器の熱設計を困難にもしており、電子部品の温度コントロールがより重要となっている。

同社では数年前より、抵抗器のより安全で適切な使用のために、抵抗器の負荷軽減を部品の端子部温度に応じて行う(「端子部温度規定」)提案を開始。「端子部温度規定」は、本年8月のチップ抵抗器に関するIEC規格改訂にも反映された。

本展では、改訂された規格の考え方で重要となる、部品の温度測定方法について解説。基板の温度をコントロールするための部品の使いこなしについても提案を行った。 

詳細:https://www.koaglobal.com/member/index

 

 

株式会社パリティ・イノベーションズ

 

https://www.youtube.com/watch?v=CZx0jbjIwuQ

 

企業概要

株式会社パリティ・イノベーションズは、 国立研究開発法人情報通信研究機構(以下「NICT」)発のベンチャー企業として、空中映像の事業化を目指している。

NICTの研究員時代に開発した、空中映像の結像ができる「パリティミラー」のさらなる開発・実用化―量産化や大型化、応用システムの試作など、さまざまな光学素子の実用研究・システム開発を行っている。

職務発明であるため、「パリティミラー」の特許はNICTが所有。同社は独占的通常実施権契約を締結している。

製品‧サービス 

何でも空中映像化できる魔法の鏡「パリティミラー300」 

同社製品「パリティミラー」は、背面に置いたものを何でも空中映像化できる魔法の鏡。鏡と同様に物体を映すことで、その物体が宙に浮いて見える視覚効果を生み出す。

液晶ディスプレイを置けば、空中ディスプレイに。指の検出を行うセンサーを追加すれば、簡単に空中タッチパネルを実現できる。

非接触で操作可能なため、感染対策にも貢献。指に油や血が付着した状態でも、機器を汚さずに操作することが可能となる。

詳細:https://www.piq.co.jp 

 

 

株式会社MIXI

 

https://www.youtube.com/watch?v=QK8hNSXBGYY

 

企業概要 

株式会社MIXIは、SNS「mixi」などのライフスタイル事業領域、RPG「モンスターストライク」などのデジタルエンターテインメント事業やスポーツ事業領域などにおいて、「コミュニケーション」を主軸としたサービス展開を行う企業。

心を揺さぶるアイデアで、ユーザーの“エモーション”を突き動かし、より豊かなコミュニケーションを創造している。

 

製品‧サービス 

ペットのように癒やし、家族のように理解する「会話AIロボット Romi ROMI-P02」 

同社の「Romi」は、会話AIロボット。家族のように癒やし、ペットのように理解してくれる存在を目指して開発された。

大規模言語モデルを使った独自AIにより、友達や家族とするような「ホッとする日常会話」ができることが特徴。

詳細:https://romi.ai 

 

 

株式会社ザクティ

 

https://www.youtube.com/watch?v=1rQcyuzALMw

 

企業概要 

株式会社ザクティは、 少子高齢化による社会課題をDXの提供により解決する。

そのルーツは、1976年に誕生した、三洋電機のデジタル映像デバイスの開発・生産部門にある。2013年、当時のパナソニック・三洋電機グループより分離独立し、縦型デジタルムービーのブランド名だった「Xacti」 を社名に掲げ、事業を開始。

2019年からは、デジタルカメラのOEM事業一本足からの脱却をはかるべく、ザクティブランドで新たなプロダクト・ソリューションの提供を開始した。

現在、同社のサービスは、BtoBをメインに1500社以上の企業に導入されている。

 

製品‧サービス 

【デジタル大臣賞受賞】現場の目線映像をリアルタイムで共有!「進化した遠隔支援ソリューション  Xacti LIVE」 

同社の遠隔支援ソリューション 「Xacti LIVE」は、ウェアラブル映像デバイス「CX-WL100」と、遠隔支援用アプリケーションサービス「Xacti Booster Package」から構成されている。

「CX-WL100」は、29gと軽量。メガネフレーム・帽子・シャツなど、装着場所を選ばず、あらゆるビジネスの現場で使用できる。人気の“強力なブレ補正”“水平維持”機能を搭載し、臨場感ある目線映像の撮影が可能。

「Xacti Booster Package」は、リアルタイムの映像共有と双方向通話をはじめ、遠隔支援に必要な機能をすべて詰め込んだアプリケーションサービス。通信状況に応じて画質を自動調整する“スマートコントロール機能”や、細部まで鮮明に見ることのできる「スーパーズーム機能」など、他社にない遠隔支援をより快適にする機能を新規開発した。

詳細:https://xacti-live.com/

 

 

三重電子株式会社

 

https://www.youtube.com/watch?v=IEJ7-1DoQRA

 

企業概要 

三重電子株式会社は、 ものづくり企業として、基板実装・メカトロ・表示デバイスの提案などさまざまな事業を展開する。多様なサプライヤー協力のもと、幅広い提案を実現している。

また、製品の販売のみにとどまらず、技術的・品質的なサポートを親身に行い、価格だけではない多角的な観点から液晶を提案している。

 

製品‧サービス 

エコフレンドリーな超低消費電力表示デバイス「Paper Display」 

同社の超低消費電力表示デバイス「Paper Display」は、超低消費電力、直射日光下での高い視認性、広い動作温度範囲などを実現。これまでTFTモジュールが苦手としていた強い外光下での視認や、サイネージ、ウェアラブル端末などでの使用に適している。

2022年に開発された製品であるが、すでに台湾やアメリカでの採用実績があり、その実力は証明済み。

詳細: https://mie-elec.co.jp/

 

 

株式会社CRI・ミドルウェア

 

https://www.youtube.com/watch?v=mmadPxmhY_U 

 

企業概要 

株式会社CRI・ミドルウェアは、音と映像を起点としたソフトウェア部品であるミドルウェアを軸に、各種システム開発を専門としている。同社にはエンジニアが100名近く在籍し、音と映像の技術を中心とした、世界でも珍しいエンジニアリング企業。

セガサターンの音響ミドルウェアの開発に開発当初から参画。現在では、各種ゲーム機器・スマホゲームに音声ミドルウェアを提供しており、各種ゲームのオープニングで同社のロゴマークを見ることができる。最近では、「ウマ娘 プリティダービー」にも使用されている。

現在、ゲームで培った技術を武器に、他の市場にも展開を行う。組込み機器や家電・モビリティー、クラウドソリューションなどにもミドルウェアやソリューションを提供している。

 

製品‧サービス 

音の1chipソリューション「CRI SOLIDAS」 

同社の「CRI SOLIDAS」は、 音質の良さや出力の大きさなどにおいて、ユーザーから好評を得ていた「CRI D-Amp Driver」の音質をさらに改良。

FPGAやマイコンなどで1チップで音声処理を行い、出力部のHブリッジ回路について、ICやディスクリートでシンプルに構成し、部品点数の低減と音質を極限まで追求した。

デジタルの音源をストレートに出力するため劣化要因がなく、高出力に出力することでピュアデジタルオーディオを実現可能に。

D級アンプでよく言及される低音の表現力の痩せがなく、フィルターレスのため、周波数特性がほぼフラット。部品限界の-120dBまで低ノイズを追求し、スタジオ用モニターアンプに匹敵する性能をこのデバイス1チップで実現できる。

チャネル数もマイコンで4ch出力でき、複数のマイコンかFPGAで多チャンネルが実現可能。

音声加工する各種ソフトウェアーラインナップも順次開始し、スマートスピーカなどのマイク制御も実装を予定しており、ICに実装するIP提供も可能となる。

詳細:https://www.cri-mw.co.jp/business/product/embedded/cri-full-digital-audio-solution/

 

 

ビュージックスジャパン株式会社

 

https://www.youtube.com/watch?v=Spix9OHrBo8 

 

企業概要 

ビュージックスジャパン株式会社は、 主に企業向けウェアラブルデバイスを製造販売を行う。

ビデオアイウェアとスマートグラス製品の大手サプライヤーである同社の製品には、ポータブルで高品質な視覚体験をユーザーに提供するパーソナルディスプレイ機器や、拡張現実用のソリューションを提供するウェアラブルコンピューティング機器がある。

ビデオアイウェアの分野で325件の特許(申請中含む)と多くの知的財産を所持(2023年10月現在)。コンシューマー・エレクトロニクス・ショーの「Innovation Award」においても、2005年から2023年までさまざまなワイヤレステクノロジ関連のアワードを受賞している。

 

製品‧サービス 

現場のテレワーク!スマートグラス「M400」 

同社のスマートグラス「 M400」は、いわば「眼鏡型のスマートフォン」。

外部カメラとは異なり、スマートグラスそのものにAndroid OSを搭載しているため、スマートフォンと同様に単独で操作可能。現場にいる作業者の目線を、遠方にいる管理者と共有することができる。

メガネ型でありながら、スマートフォンと同等性能。名前通りの「賢い」遠隔作業支援デバイスだ。

詳細:https://www.vuzix.jp/ 

 

 

インターマン株式会社

https://www.youtube.com/watch?v=V98OhEkFIuw

 

企業概要 

インターマン株式会社は、「発見や創造のワクワク感を伝える、増やす、育む!」を使命に掲げ、オフィス用品を中心にした法人向けの卸事業、プロダクトやサービスの開発事業、農水産系自然資源の開発や土木建築のインフラ事業を行う。

中でも、卸事業は全国10万社と取引があり、取り扱いサービスの一つであるアスクルは有力な代理店であり、医療系ではナンバーワンを誇る。

 

製品‧サービス 

リアルな空中映像で思考も進化する空中コンピューター「SOVL-P30」「SOVL-S60」

空中表示技術を用いたシステムや機器を現す「空中コンピューター /AERIAL COMPUTER」は、さまざまなデバイス(センサー、光学プレート、光源など)を融合しジェスチャーを用いた新しい空中コンピューティングの世界を切り拓く。

空中に浮かんだコンテンツをジェスチャーにより自由自在に動かし、大きく抽象的な動きをより具体的な動きに変換することにより、新しいインターフエースとして思考の進化につなげる。

同社の強みである、明るいところでも鮮明に映す唯一無二の技術により、国の重要文化財でもある建物をドローンで撮影した3D コンテンツや遠隔でのアバターでの受付サービスを体験できる。その他、動いている鯉を掴む、本物の薩摩キリコに触れるなどの体験も実現し、映像表現の可能性を広げる。

※「SOVL -P30」は折りたたんで持ち運べるタイプ、「SOVL-S60」は据え置き型タイプ

詳細:http://www.aerialcomputer.com

 

 

日本電波株式会社

 

https://www.youtube.com/watch?v=EWNoHatMGVc

 

企業概要 

日本電波株式会社は、OEM・ODMを主とした「産業用電子機器」の設計・製造会社。

強みとして、製品開発・製造のトータルサポートが可能である点が挙げられる。社内に各種専門エンジニアが在籍するほか、部品調達部門、組立検査部門を有し、基板の部品実装においても都内の本社工場で行っている。

 

製品‧サービス 

複数の電波時計の時刻を合わせます!「電波時計レピータ NAR-40」

同社の「電波時計レピータ」を使用することで、建物内にある電波時計の時刻を合わせることができる。

電波時計は電波環境により時刻補正できず、時刻がずれてしまうことが多々発生する。同社の「電波時計レピータ」は、電波が届かない時計の時刻補正が可能。親機1台で子機10台までつながるため、複数台の時計に対応できる。ネットワーク環境も不要で、すぐに導入することができる。

詳細:https://www.nippa.co.jp/radio-clock-repeater-2/ 

 

 

日本ガイシ株式会社

 

https://www.youtube.com/watch?v=Yrfo1fHiyBI

 

企業概要 

日本ガイシ株式会社は、セラミックスの材料技術や製造プロセス技術・ノウハウをコアとし、環境・デジタル・エネルギー・産業といった分野に多様な製品を提供する。

100年以上の歴史を持ち、祖業の電力用がいしから、自動車排気ガス用フィルター、産業用セラミックス膜、二次電池などセラミックス製品による社会課題への解決を行っている。 

 

製品‧サービス 

メンテナンスフリーIoT機器の普及に貢献する「超薄型・小型リチウムイオン電池 EnerCera」 

同社の超薄型・小型リチウムイオン電池 「EnerCera」は、独自のセラミックス技術を応用したリチウムイオン二次電池。厚み0.5㎜未満の超薄型サイズで、センサーや通信を行う際に電力を供給することができる。

従来の使い捨て電池では交換が必要となるが、本製品は小型の太陽電池などと組み合わせることで、急な電池切れも気にせずにデバイスを使用できる。

本展では、位置情報や温湿度デバイスなどさまざまな活用例も展示。ヒトからモノ・データへ、働き方の見直しや省人力化に貢献する。

詳細:https://enercera.ngk-event.com/ 

 

基板の窓口編集部

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