インフィニオンテクノロジーズジャパン(株)は、独インフィニオンテクノロジーズが2016年9月16日に発表した、各種設定可能なデジタル処理のLED照明用電源IC「XDPL8220」を製品化し、製品のポートフォリオを拡張というリリースを発表した。最新のLED技術は、照明用途に対して多くの先進的な機能の実現性を提供している。このICは、照明業界におけるスマートライティングに不可欠な高度な機能を実現し、エンドユーザーとメーカーの両方に大きなメリットを提供する。このデバイスの1次側制御は、余分な部品を省け、コストを削減でき、信頼性を高められる。
同製品は、最新の2ステージ(PFC+flyback)アーキテクチャを持ち、新しいフリッカ(ちらつき)規格に簡単に対応できる。これは、主電源からの低周波変動を除去し、安定した出力を保証することによって可能となっている。高いエネルギー効率を目指し、低い待機電力は、電子制御機器(ECG)の永続的な動作の可能性を高めている。待機電力が70mW未満の同製品は、外部イベントやユーザー要求に対応できる非アクティブモードでの消費電力を低減する。
■柔軟性が作業とコストを削減
同製品のデジタルコアは、1つのデバイス上で各種のシステムを可能にする。その高度な制御アルゴリズムは、同じ回路内において、定電流または定電圧のモードに対応する照明を実現できる。電力制限モードでは、点灯したまま、部品の性能を最適化する。同社のLEDドライバは、動作上の制約を調整するための包括的なパラメータセットを提供しており、これにより、簡単にターゲットアプリケーションに適合させることができる。統合された機能によって、外付け部品なしで機能の組み合わせを増やすことができる。
■供給状況
同製品はすでにサンプル出荷を開始してり、2017年1月に量産予定である。同製品は、オーストリアのブレゲンツで2016年9月20日~22日に開催されたLEDのシンポジウムLpS(LED Professional Symposium)2016のブースで初めて展示されている。