シルクとは
シルクとは、プリント基板において部品番号や極性マーク、製造情報などを印刷する「シルク印刷(シルクスクリーン印刷)」の略称である。主に白色インクが使用され、基板の表面または裏面に情報を視認しやすい形で印字する役割を担っている。名称の由来は、かつて絹(シルク)の布を版材として使用していたことに基づく。
シルク印刷は、基板の組立工程や保守・修理時の作業効率を大きく左右する。たとえば、部品番号や極性の表示が明確であることで、実装ミスや取り付け方向の誤りを防止できる。また、品質管理の観点からも、ロット番号や製造年月の記載が重要な役割を果たす。
一方で、シルクはレジスト(絶縁膜)との重なりや、はんだ付け部分への侵入が製造不良の原因となるため、設計段階での配置や文字サイズに注意が必要である。特に部品密度の高い基板では、シルクを省略するか、最小限の表示にとどめる判断が求められる。
近年ではシルク印刷に代わり、インクジェット方式を採用するケースも増えているが、「シルク」という呼称は依然として業界内で広く用いられている。