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その他 2024.04.15

医療機器製造・設計の総合展

【見どころ】「Medtec Japan 2024 」4月17日〜19日 東京ビッグサイトにて開催

基板の窓口編集部

【見どころ】「Medtec Japan 2024 」4月17日〜19日 東京ビッグサイトにて開催

2024年4月17日(水)~4月19日(金)、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて、国内最大級の医療機器の製造・設計に関する総合展「Medtec Japan 2024」(主催:インフォーママーケッツジャパン株式会社)が開催される。

同時開催の「Electro Med Japan 2024」「Smart Health Japan 2024」「MedTech City 2024」「Test Kit Japan 2024」の4分野にわたる専門展を含む本展は、約450社・団体の出展と18,000名の来場者を見込んでいる。

入場は無料。完全来場事前登録制の本展は、Medtec Japan 2024の公式サイトから来場事前登録を行える。

医療機器の製造・設計に関する国内最大級の総合展として15回目の開催を迎える本展において、本記事では主催のインフォーママーケッツジャパン株式会社へのインタビューをもとに「Medtec Japan 2024」の見どころを中心に紹介する。

 

目次

「Medtec Japan 2024」とは

時代を反映する「医療セキュリティー」・「医療機器開発DX」のエリアを新設

高齢化社会、医療におけるDXをテーマとしたセミナーが開催予定

Medtecイノベーション大賞

【主催者推薦文掲載】注目の出展企業ご紹介 

Medtec Japan 2024の来場事前登録はこちらから
 

「Medtec Japan 2024」とは

出典:Gallery 前回開催の様子 | Medtec Japan公式サイト


本展は、今後ますます進んでいく高齢化社会の中で関心を集める医療機器産業を対象に、設計・製造に関わるサプライヤーと国内外の医療機器メーカーの開発・研究者が一堂に会するイベントとして今年で15回目の開催となる。医療用エレクトロニクス技術、介護ロボット、医療ICTなど、国の成長戦略のひとつでもある次世代ヘルスケアへの期待が高まる中、昨年に続き経済産業省の後援も決定した。

これから医療産業への参入を目指す地元企業を応援する自治体や、医療機器分野のさらなる発展を目指す公共団体も多数出展しているほか、次世代ヘルスケアが高い注目を集める昨今の情勢を踏まえ、今年から「医療セキュリティー」と「医療機器開発DX」のジャンルについてエリアを新設している。

医療機器開発の最前線に立つ専門展として、医療機器メーカーの設計・製造の担当者をはじめ多数の医療機器業界の関係者が集まる本展では、昨年度の来場者や出展者からのフィードバックを活かした多様なニーズに応える展示会構成を目指す。

まず、医療機器開発における最新技術やイノベーションの紹介に注力することで、本展が参加者にとって最先端の技術の知見を得るきっかけとなり、自社の製品開発に活かせるようなプログラムを提供することを目標としている。また、国内外からより多くの参加者を募り、医療機器開発における国際的協力とネットワーク構築が可能になるようなイベントにしていくことを見据えている。

 

出典:フロアマップ|Medtec Japan公式サイト
 

 

時代を反映する「医療セキュリティー」・「医療機器開発DX」のエリアを新設

今年から、「医療セキュリティー」と「医療機器開発DX」の二つのエリアが新設される。

「医療セキュリティー」エリアでは、ITセキュリティーや情報リテラシー、ヘルスケアアプリ、ウィルス対策を扱う。新設の背景には、近年の医療分野における情報管理意識の世界的な高まりが挙げられるだろう。
日本でも2021年に厚生労働省により「医療機器のサイバーセキュリティ導入に関する手引書」が公開され、医療法施行規制の一部を改正する省令により医療機関におけるサイバーセキュリティの対策が必須となった。

こうした潮流を受け、本展が先日配信した富士ソフト株式会社によるサイバーセキュリティに関するセミナー「もうすぐ規制化!医療機器サイバーセキュリティ (JIST81001-5-1)対策セミナー ~販売済み医療機器(トランジションヘルスソフトウェア)への 対応を深掘り解説~」には400名を超える聴講者が集まり、医療機器に対するサイバーセキュリティへの注目度の高さがうかがえる。本展会期中にも出展社プレゼンテーションの中で複数の講演が予定されている。

「医療機器開発DX」エリアでは、IoTやIoMT、リモート開発、ブロックチェーン、ビッグデータ分析、医療ITシステム、画像AIを扱う。
昨今の医療現場におけるDXは、デジタル技術を活用して診断や治療をサポートし、医療提供上の課題解決を目指す取り組みとして、近年急速に注目を集めている。日本において今後ますます大きな課題となる少子高齢化に起因する課題や、記憶にも新しい新型コロナウイルス感染症によって顕在化してきた課題を解決していくためには、DXによる医療業界の変革は不可欠である。医療機器開発DXについては、これまでに本展の有料聴講セミナーでの開催実績がある。

 

出典:Webinar | Medtec Japan公式サイト
 

高齢化社会、医療におけるDXをテーマとしたセミナーが開催予定

会期中には毎日異なるテーマでのセミナーが予定されている。今年は3日間にわたり『高齢化社会の課題と医療機器のビジネスチャンス』、『医療機器業界の国内外法規制最新動向』、『医療Dx-医師の働き方改革を考える』というテーマのもとで、15近いセミナーが実施される予定である。各回定員は60名で、33,000円(税込)の参加費が必要となる。
来場事前登録の画面より申し込みが可能である。

セミナーの詳細・お申し込みはこちらから


4月17日(水)は『高齢化社会の課題と医療機器のビジネスチャンス』と題したセミナーが開催される。
座長の髙山修一氏(公益財団法人医療機器センター 医療機器産業研究所事業化支援室 上級研究員)は「高齢化社会の課題と医療機器のビジネスチャンス 認知症を防ぐための新ビジネスチャンス:研究から実践へ」と掲げ、来年にも団塊世代が75歳以上となり認知症患者が700万人を超えるという予測から、医療費増大や社会保障制度にも懸念が広がっていくことに言及している。認知症の予防や兆候の早期発見が介護負担などの社会問題解の解決には不可欠であるとし、このような課題解決に取り組んでいる研究を新たなビジネスチャンスとして紹介していく。

当日はほかにも、高橋美和子氏(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 分子イメージング診断治療研究部 核医学診断・治療研究グループ グループリーダー)による「認知症と核医学―正確な診断、理解し、助け合う社会のために―」など、認知症や高齢化社会など現代日本の抱える社会問題解決の糸口を探るための講演が予定されている。

出典:Seminar | Medtec Japan公式サイト

4月18日(木)は『医療機器業界の国内外法規制最新動向』と題したセミナーが開催される。
野澤進氏(Siemens Healthineers,Head of Regulatory Policy – North America)による「北米における医療機器規制の動向」では、非常に速いスピードで変化する医療機器規制のための法規制に触れ、特にAI・MLを駆使した製品に関する規制についての議論を紹介している。

当日はほかにも、日本における医療機器規制の動向について中野壮陛氏(公益財団法人医療機器センター 専務理事)の「日本における医療機器の規制の動向・プログラム医療機器(SaMD)の二段階承認について」などが予定されている。

出典:Seminar | Medtec Japan公式サイト

最終日の4月19日(金)には『医療Dx-医師の働き方改革を考える』と題したセミナーが開催される。
本田大輔氏(公益財団法人医療機器センター 医療機器産業研究所 主任研究員)による「医師の働き方改革とそれに貢献する医療機器の事例」では、本年4月から開始される医師の働き方改革の全体像を概説するとともに、これらの課題解決を助ける先進的医療機器の事例を紹介する。

当日はほかにも、座長である鈴木孝司氏(公益財団法人医療機器センター 認証事業部 審査役)ら3日目のセミナー登壇者が全員参加するパネルディスカッションも予定されている。

出典:Seminar | Medtec Japan公式サイト

 

セミナーの詳細・お申し込みはこちらから

 

また、本展開催中3日間にわたって、会場内の3エリアで出展社プレゼンテーションも予定されている。こちらはすべて無料で、登録不要で聴講することが可能である。
出展社プレゼンテーションの詳細はこちらから確認できる。
 

Medtecイノベーション大賞

日本政府がかかげる成長戦略でもある「次世代ヘルスケア」への関心の高まりから、医療用エレクトロニクス技術、介護ロボット、医療ICTなどには以前にも増して熱い視線が注がれている。そのため、これからの高齢化社会においても医療機器製造市場は技術力を持つ中堅・中小企業や異業種の新規参入が見込まれるとともに、今後さらなる発展が期待されている産業のひとつである。

医療機器産業の振興を目指し、本展では国内企業による医療機器の製造・設計において、革新的ですぐれた成果を表彰する賞であるMedtecイノベーション大賞を設けている。受賞製品は、世界に誇れる日本発の革新的な医療機器や部材・部品、加工技術・製造装置等として、国内外に広く発信していく。

今年で12回目を迎える本賞のノミネート企業は下記の通りである。(順不同)
    ・FCLコンポーネント株式会社
    ・株式会社テクノサイエンス
    ・シナノケンシ株式会社
    ・株式会社カタナコーポレーション
    ・日本ファインセラミックス株式会社
    ・株式会社シマファインプレス

これらのノミネート企業については、会期中を通して会場内の特設PRスペースでパネル展示が行われるほか、会期初日の4月17日(水)13時からSeminar-1M会場において、ノミネート企業によるプレゼンテーション、最終審査、授賞式が執り行われる予定である。こちらは事前登録不要、無料での観覧が可能である。授賞式当日のスケジュールはこちらから確認できる。

なお、昨年度の第11回Medtecイノベーション大賞は、アイリス株式会社による日本発のAI医療機器「nodoca」が大賞を受賞している。昨年度の受賞報告記事はこちらから確認できる。

 

出典:Award | Medtec Japan公式サイト
 

【主催者推薦文掲載】注目の出展企業ご紹介  

本展において、主催のインフォーママーケッツジャパン株式会社による推薦文をもとに、注目の出展企業4社を紹介する。

■国立研究開発法人産業技術総合研究所 医療用立体モデルコンソーシアム
同コンソーシアムは、生体臓器の実物モデルを医療現場における患者説明、教育、手術シミュレーション、医療機器開発・評価に活用することを目指し、実物モデルの普及に向けた活動を国内外において積極的に行っている。独創的な技術を用いて、医療に役立つ実体モデルおよび医療機器等のサンプルを実現する会員企業および事務局から 4 社が各社の製品、サンプルを出展する。また、コンソーシアム会員が中心となり企画し策定された、インプラント医療機器の力学試験等に使用する模擬骨モデルに関する規格について、概要およびユースケースも出展予定である。 

椎体用医療機器評価試験に用いた模擬骨による試験体
出典:プレスリリース | Medtec Japan公式サイト

 

■国立研究開発法人産業技術総合研究所 次世代治療・診断技術研究ラボ
同ラボは、誰もがいつでも、どこでも、どんな状況でも不安無く質の高い医療・介護にアクセスできる「ユニバーサルメディカルアクセス」を推進している。特に、わが国の死因の上位を占める疾病、治療法が確立されていない指定難病、また今後も懸念される未知のウイルス感染への対応に着目し、医用材料を活用した治療・診断に関わる技術開発や、医療介入から回復期リハビリテーションまで活動的な心身状態を維持向上させる技術開発を行っている。
今回はユニバーサルメディカルアクセスを実現するため、健康・医療における必要なモノ・コトを必要な場所に必要なタイミングで届ける「革新的医療ロジスティクス」をコンセプトに展示を行う予定である。

(上から順に)超音波検査支援ロボット、中長期の心肺補助を目指した動圧浮上遠心血液ポンプ、
血中循環がん細胞検査用バイオチップ および自動標本作成装置(試作機)       
出典:プレスリリース | Medtec Japan公式サイト


■SWCC株式会社
同社は、電線・ケーブルや免震装置などをはじめとする製品・サービスを、建設・電力・通信分野を含む幅広いインフラ市場に提供している。今回、医療機器用部材として使用可能なチューブおよび電極付きカテーテルチューブ、また、ワイヤレスで各種機器に電力供給可能なワイヤレス給電(受電)設備のデモ展示を予定している。

(上から順に)医療用チューブ、電極付きカテーテルチューブ、
ワイヤレス給電(受電)設備
出典:プレスリリース | Medtec Japan公式サイト

        

■ONYX Healthcare Inc.
同社は、信頼性の高い革新的な製品、顧客中心の設計サービス、医療用 PC ソリューションを提供する医療 IT のプロフェッショナルカンパニーである。パートナー会社と密接に協力し、スマートビューメディカルステーション、ファンレス スリムパネル PC、メディカルディスプレイ、ヘルスケア インフォテイメント、モバイルタブレット PC、メディカル PC、モバイルコンピューティングカートなどの総合医療製品を専門病院/医療 IT 市場に提供している。
今回の出展では、ASUS グループ傘下の医療機器に特化した産業用 PCベンダーであり、台湾に本社を置く「Onyx Healthcare Inc.」の医療用 PC ソリューションを紹介し、スマートコンピューティングと AI の利点を活用した医療用 AI コンピューティングプラットフォームや、医療用 AI Edge PC、モバイル医療用タブレットなどの展示を予定している。 

医療AI用メディカルPC
出典:プレスリリース | Medtec Japan公式サイト

 

Medtec Japan 2024の来場事前登録はこちらから

全来場者登録制の本展は、公式サイトから来場事前登録を行うことで、当日のスムーズな入場ができる。


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基板の窓口編集部

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