「i-SB事業化プラットフォーム」{運営:岩手大学・岩手県・岩手県工業技術センター・いわて産業振興センター/連携:いわて半導体関連産業集積促進協議会
いわて自動車関連産業集積促進協議会・いわて医療機器事業化研究会・Tohoku Life science Instruments Cluster (TOLIC)}は、岩手大学発の分子接合技術(i-SB®法︎)と樹脂設計・合成技術を核としたものづくりイノベーションプラットフォーム。
同技術は、自動車・半導体・医療機器など、ものづくりにおける幅広い分野で活用可能な基盤実装である。本団体では企業の参加を募っており、大学発の技術の社会実装を目指している。
「i-SB®︎法(プロセス)」は、岩手大学発の分子接合剤を用いる固体材料の接合プロセスの総称である。「i」「S」「B」はそれぞれ「Iwate, innovation」「Stronge, sinple, superior, surface」「Bonding(結合)」の頭文字から取られている。
本技術は、分子接合剤で異種材料間を化学結合で接合する技術。2つの異なる材料を化学結合により強固に接合し、表面を粗さずに高い密着強度を確保することができ、平滑な基板表面への高密度強度のめっきの配線が可能となる。
分子接合技術(i-SB®法︎)と樹脂設計・合成技術は、自動車・半導体・医療機器などものづくり分野の幅広い分野で活用されている。
平滑な表面同士の異種材料接合技術は、高周波対応基板回路形成や3次元配線形成も可能とし、さまざまな工業製品の組み立て工程の省力化と信頼性の高いものづくりを実現する。
岩手大学が有する機能性樹脂の材料設計・精密合成技術を用いて、耐熱性・接着性・熱伝導性・高屈折性および低誘電性などの特性に優れた機能性樹脂材料の開発を行っている。
i-SB 事業化プラットフォームでは、ステージ1から3のコンテンツで本技術の理解を深め、ステージ4または5にて実際のものづくり現場における技術活用につなげていく構想を掲げている。
■ステージ1(講演会・シンポジウム)は、i-SB 法®の概要紹介であり、参加費無料で誰でも参加可能。
■ステージ2(技術説明会)およびステージ3(技術導入セミナー)は、実際に技術を活用したい人々へ向けた内容であり、プラットフォーム会員を対象。したがって、ステージ2以降への参加にあたっては、プラットフォームへの入会が必須。入会費は不要(参加費はその都度発生)。
■ステージ2以降への参加に伴い、プラットフォームに入会することで、岩手大学や岩手県工業技術センターと具体的な連携を見据えた定期的な情報交換などが行われる。なお、ステージ1のみに参加の場合も、プラットフォームへの入会は可能(任意)。
i-SB事業化プラットフォームへの入会を希望する企業・団体は、下記の登録フォームより申し込むことができる。
i-SB事業化プラットフォームでは、コア技術を応用した次世代技術の開発を推進しており、新しい技術が生まれている。
高齢者の健康寿命を延ばすためには、自覚困難な嚥下機能の低下や嚥下障害予備軍(フレイル高齢者)を早期に検出し、適切にリハビリテーションすることが重要である。
嚥下機能低下の早期検出の実現に向け、自動血圧計のように、日常的・定期的に健康状態を把握するための非侵襲で安全・安心、簡便な嚥下機能評価技術を医療機関と共同で開発している。
森林資源が豊富な岩手県の広葉樹から得られたパルプを用いて、セルロース由来の高機能プラスチックや高分子イオン伝導膜などの新規材料を開発している。
また、パルプを製造する際に廃棄されるリグニンなどに含まれる多様なポリフェノール類を用いて、機能性ゲル被覆材や重金属吸着剤などの熱硬化バイオ樹脂を開発も手がける。
i-SB 事業化プラットフォームでは、研究開発のためのさまざまな装置を揃えている。
被着体の剥離強度とせん断強度を測定する装置。
長尺フィルム上に金属めっきの形成が可能なめっき装置。
精密小物部品の試作開発や新樹脂の開発などに適した小型成形機。
岩手大学では、上記のほか65ton 全自動プレス成型機、卓上用試験ロール機、プラズマエッチング装置、回転式ミクロトーム、UV-LED+UV 照射機などを所有しており、岩手県工業技術センターでもさまざまな装置をそろえている。
ステージ3の技術導入セミナーや、ステージ4の共同研究、ステージ5の実用化プロジェクトは、これらの最新装置を活用して行われる。ものづくりを担う人々においてもセミナーや共同研究、実用化プロジェクトを通じて、これらの装置の利用が可能(要相談)となる。個別の利用についても相談可能。
i-SB事業化プラットフォームへの入会を希望する企業・団体は、下記の登録フォームより申し込むことができる。