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展示会レポート 2024.11.05

2024年10月2日(水)〜4日(金) 幕張メッセにて開催

動画展示会レポート「スマートエネルギーWEEK 秋 2024」

基板の窓口編集部

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2024年10月2日(水)~4日(金)、幕張メッセにて、「スマートエネルギー WEEK 秋 2024」が開催され、3日間の来場者数は39,622名となった。

同展は、水素・燃料電池、太陽光発電、二次電池、スマートグリッド、洋上風力、CCUSなどを扱い、500社が出展する新エネルギーの分野における世界最大級の総合展示会だ。

基板の窓口では、同展における注目の出展企業を総力取材。出展各担当者によるブースでのインタビュー動画をもとに、各社の最新製品や技術をお届けする。

公式サイト:https://www.wsew.jp/hub/ja-jp.html

古河電気工業株式会社

通線性と省施工性に優れた電力ケーブル保護管で送電路埋設工事のコストダウンに貢献!電力ケーブル保護管「SFVP」

https://youtu.be/y4f0IZMBMPc

SFVPは発売開始から57年の実績があるエフレックスの「施工しやすさ」と、送電線埋設工事で求められる「強度」と「通線性」を兼ね備えた電力ケーブル保護管だ。同製品は、再エネ発電所建設工事の中でも予算ウエイトが高いとされる土木工事のコストダウンに貢献する。

従来のエフレックスの、曲がりすぎ箇所が発生する点に対策したSFVPは、最小曲げを5mRに設定し、それ以上小さくは曲がらない製品設計としたことから、ケーブル通線時の不通過リスクを低減しつつ、エフレックスの施工性の良さを生かした埋設管設置が可能だ。また実質の管径は呼び径より10㎜大きく、例えばφ150は内径160㎜となっており、ケーブル通線張力を下げることで管の通線性能が向上させている。

66kV CVT400㎟(外径123㎜)に対し、ケーブル外径の1.3倍のφ150(内径160㎜)のSFVPを選定することで、約100m区間内に5mRでの90°曲げが存在する送電路埋設工事を施工した実績がある。

三鷹光器株式会社

そよ風で発電!?おどろきの風力発電!「自家風力発電ユニット」

https://youtu.be/RHYCaLxRJk0

三鷹光器は、風向きに影響されず発電可能な垂直軸型の風力自家発電システムを開発した。

この技術の特徴は、どの方向から風が吹いても対応でき、弱風から発電を開始できる点にある。同社は宇宙関連事業で培った軽量化技術を活用し、発電の効率を高めた。また、飛行機の翼のように羽根が可動する仕組みを採用しており、これも他社にはない独自の設計だ。

現在、東京ゲートブリッジのふもとで実物大の試験を行い、実証実験を進めている。

株式会社リンクス

画像処理ソフトウェアで、AI検査を自在に実現!最先端画像処理ライブラリ「HALCON」

https://youtu.be/b_pw-mdUFds

株式会社リンクスが提供する、最先端の画像処理ライブラリHALCONは、1/1000秒未満のパフォーマンスをもつ高速性、サブピクセル精度の高精度・24時間365日、世界中で動作実績のある安定性・2000を超える関数をもつ多機能性が特徴だ。最新AI技術であるディープラーニングにも対応しており、ルールベースと言われる従来の画像処理と組み合わせることで、高度な画像処理アプリケーションを構築することができる。

HALCONは、これまで人が目で見て行っていたような製品の検査の自動化や、既製品の画像処理装置では解決できないような難しいタスクの解決を可能にする。

製造業をターゲットにスマホ、家電、パソコン、ロボット、自動車、医薬品、食品飲料、衣料品、などのあらゆる分野において、国内外で25年以上の実績を持つ。

大電株式会社

PLCレスで小規模制御・監視を実現「DN9400E」

https://youtu.be/qbl9Sam2fwo

DN9400Eは、アナログ入力と接点入出力を持つ簡易的なPLCのような機器だが、PLCのようにラダープログラムを組む必要がなく、ウェブブラウザから直感的に条件などの設定が可能だ。そのため、専門的な知識のないユーザーも使用できる。

同製品を使用して、さまざまなセンサの情報をもとに接点を制御してシステムを最適化することで、無駄な電力消費を抑えることが可能になる。

特に、遠隔監視することで、省人化を進めたいというユーザーからの関心が高いという。

大電株式会社

未来をつくるパートナー、あなたにより添うDy-SOFT!高柔軟機器用電線「Dy-SOFTシリーズ」

https://youtu.be/OQhoSv409NE

Dy-SOFTは、盤内や装置内、蓄電システムで使用できる柔軟性に特化した電線だ。柔らかいため作業性もよく、柔軟に曲がるため、配線のアールを小さくすることができる。

柔軟で扱いやすく、同製品の導入により、作業性の向上=生産性の向上が期待できる。また、曲げのアールを小さくすることで、従来より配線ルートが短くなり、使用する電線の全体コストを少なくでき、コスト削減にもつながる。

Dy-SOFTは、住友電気工業株式会社様(レドックスフロー電池)、株式会社パワーエックス(蓄電池型超急速EV充電器)、株式会社高砂製作所(電力回生型ハイブリット電源)などでの採用実績がある。

株式会社ウィンド・パワー・グループ

GWO BST 2泊3日!「GWO BST オンラインハイブリッド講座」

https://youtu.be/YqD2ER9o6Is

ウィンド・パワー・グループは2024年1月から風力発電所にアクセスする際に必要なGWO BST(Basic Safety Training)プログラムを提供開始した。また、同年9月より、国内初めてBSTのオンラインハイブリッド講座を提供している。

オンラインハイブリッド講座は、これまで4泊5日間訓練施設での受講が必要だった訓練を、2泊3日に短縮できる。さらに、費用についても国内最安値の価格帯を実現しているという。

同講座は、GWO BSTを最も手軽に受講でき、洋上風力発電に携わる方の人手不足に貢献する。

株式会社ニチボウ

電源不要の自動消火システム「ファイアイレイス」

https://youtu.be/-tgjzTOo294

ファイアイレイスは電源不要の自動消火システムだ。コンパクトで設置が簡単な点と、停電時も確実に作動する点が特徴であり、火災をピンポイントで初期消火できる。

大型バスのエンジンルームや風力発電のナセル等、人の目の届きにくいところの火災を消火に活躍する。

株式会社ブルーオーシャン研究所

低コストで海洋環境を24時間観測「みちびき海象ブイ」

https://youtu.be/293g8JjlYic

みちびき海象ブイは、みちびき凖天頂衛星の高精度測位サービスを活用し、3万km上空の宇宙から海面の1cmの変動を計測する海象(波浪や流れ、潮位)のリアルタイムモニタリングシステムだ。従来の海底に超音波センサーを設置する高額な方法とは異なり、海に浮かべるだけで簡単に海洋環境の変化を知ることができる。

みちびき海象ブイは「海が荒れているかをピンポイントで関係者に知らせる、安心安全な海洋ビジネスの支援」「高波や異常潮位などをリアルタイムに検知して、いち早く地元住民に知らせる、沿岸災害の減災」「海洋状況把握により、不審船や潜水艦の探知を行う、海洋安全保障」といった社会課題への貢献ができる。

みちびき海象ブイは、海洋ビジネス分野では漁業の操業支援や観光フェリーの安全運行、環境アセスメントなどに利用されている。沿岸災害の減災については、台風直下での気象海象のリアルタイム観測や、線状降水帯発生に関わる海上の水蒸気量モニタリング技術の開発などに挑戦している。海洋安全保障では、広大なEEZ内の海洋環境をリアルタイムにモニタリングできるみちびき海象ブイの水上ドローン化を目指している。

株式会社エナジーストック

電気は蓄えながら使って、財布も生活も不安解消!ハイブリッド蓄電池システム「ES-8000・ES-5000シリーズ」

https://youtu.be/YHg2_1u8M-U

エナジーストック製の蓄電池は、インバーター部分とバッテリー部分が分離しており、バッテリー部分のみの増設が可能だ。 1台のインバーターで最大15個のバッテリーが接続でき、その場合、約75kW/hの電力供給が可能になる。

電気料金の値上げが著しい近年、太陽光発電などで作られた電力を売るのではなく、蓄電をして自己消費することで、電気代が節約できる。さらに、緊急時には非常用電源としても活用できる。

2024年の7月より販売を開始したばかりの製品だが、既に一般家庭ならびに業務用として複数の導入実績があるという。

株式会社クレハ

高い接着力、耐薬品性、優れた電気化学的安定性!電極用高性能バインダー「クレハKFポリマー」

https://youtu.be/sYKet5opTuw

クレハの「KFポリマー」は、リチウムイオンバッテリーの電極用バインダーとして幅広く使用されている製品である。高い耐薬品性と強力な接着力により、バッテリーの性能向上に貢献する。また、さまざまなグレードが用意されており、顧客の要望に応じて最適な特性を提供可能だ。

KFポリマーは1991年に世界で初めて実用化されたリチウムイオンバッテリーに使用されて以来、国内外で多くの採用実績を誇り、環境負荷の低減や脱炭素社会の実現に寄与している。

日本工機株式会社

マシン火災をシャットアウト!エアロゾル自動消火装置「Stat-X」

https://youtu.be/Up7_oUJxEjw

エアロゾル消火装置「Stat-X」は、カリウム系の超微粒子状消火剤を放出し、ハロン系消火器と同等の抑制効果で火災を制御・消化する装置である。

対応手段が少なく対策が求められている、リチウムイオンバッテリーの火災にも有効で、コンパクトな設計により蓄電池コンテナ内に設置可能である。

日本では新技術だが、海外では技術基準が確立されており、蓄電池の防火対策として広く普及している。特に中国やアメリカでは系統用蓄電池に標準装備され、UL規格(アメリカ保険業者安全試験所による規格)のテストでも高評価を得ている。

株式会社寺田鉄工所

変換率60%の高効率!太陽熱で脱炭素!太陽熱集熱器「SOLARIS」

https://youtu.be/VJQshURDdBA

同社は、太陽熱を利用した集熱機器を提供している。

太陽光発電は電気を照明や機器の動力に供給するには十分だが、空調や給湯には効率が低く、エネルギー変換率は約15%にとどまる。その一方で、太陽熱を活用した技術ではエネルギー変換が不要で、60%の高効率で空調や給湯を賄える。

同社の主力製品「SOLARIS」と「SUNTOP」は真空二重管を採用し、優れた集熱効果とメンテナンスのしやすさを実現している。大型施設や商業施設、一般家庭でも導入が進んでいる。

株式会社パルメソ

表面から内部に向かってナノレベルの強さ分布が簡単に取得できる「自動MSE試験装置」

https://youtu.be/rFIdekUDwE0

株式会社パルメソは、新たな材料評価技術「MSE試験」を開発し、全国へ提供している。

同技術は、これまで評価が難しかった材料表面の薄膜や多層膜の強度を、深さ方向に高分解能で測定することを可能にしている。これにより、各層や界面部の強さを精密に評価できる。

この技術は材料のスクリーニング、構造設計、プロセス開発、トラブルシューティングなど、多岐にわたる場面で活用されている。MSE試験は、開発期間の短縮や効率化、プロセスの省エネ化などで成果を上げている。

リックス株式会社

少ない洗浄液で効率的に配管洗浄!配管洗浄機「ARASEN」

https://youtu.be/XmkIB7X6cCc

配管洗浄機「ARASEN」は、スラリー配管の洗浄を効率的に行う製品である。

従来の方法では流速を上げるために大量の水を使用していたが、「ARASEN」は少ない水量で配管内の流速を高め、廃液量を抑えながら効果的に洗浄できるのが特徴だ。これにより廃液による環境負荷を大きく減らすことができる。

すでに国内の電池メーカー向けに20台が導入されており、実績を積み重ねている。

日本ビーエーシー株式会社

設置環境とユーザーのニーズに合わせた冷却塔を提案「各種冷却塔・冷却器」

https://youtu.be/tCIpKP4xTXM

日本ビー・エー・シーは、海外製の冷却装置を中心に展示を行った。国内では見られない大型冷却設備や空冷運転が可能な冷却塔など、独自の製品を取り扱っているのが特徴だ。

さまざまなタイプの冷却塔や風冷冷却機を取り揃え、設置場所や環境に応じた最適な冷却ソリューションを提供している。

海外製品については国内での実績はまだ少ないが、今後はデータセンターや水素プラントなど、大規模施設への導入を進めていきたいと考えている。

チコーエアテック株式会社

コンパクトな設計ながら強力な集塵性能「小型集塵機」

https://youtu.be/jvmpOb9gCgc

チコーエアテックは、小型集塵機のパイオニアとして、電子部品や半導体、二次電池の製造現場において従来の集塵機で取り切れなかった異物を、同社の小型静圧型集塵機によって効果的に除去することを提案している。

同社は海外企画の認証にも積極的に取り組んでおり、欧州や米国の製造工場でも安心して使用できる環境を整えている。

同製品は、工業用集塵のための配管工事が不要なため、大幅なコストダウンが期待できる。このため、国内外の多くの電池製造現場で導入が進んでおり、信頼性の高い製品として広く受け入れられている。

マフテック株式会社

自動車・鉄鋼関連をはじめ、さまざまな高温耐火用途に対応「MAFTEC™」

https://youtu.be/9ininUGVbrY

マテック株式会社は、高耐熱性と高温特性に優れたアルミナ繊維を製造するメーカーである。同社の製品は、高温環境においてもクッション性を維持できる特徴を持ち、この特性を生かしてさまざまな用途に対応している。

具体的には、自動車業界のコンバーター部品に採用されており、広く利用されている実績がある。

さらに、マテックは今後、EVバッテリー用途への展開を計画しており、高温時のクッション性という同製品の特徴を活かした製品・技術の提供を進めていく予定だ。

株式会社カワタ

微粒子の表面に高被覆率の薄膜を連続コーティング!微粒子表面連続薄膜コーティング装置「ハリーコーター」

https://youtu.be/HaMBncHopzE

ハリーコーターは、連続処理によってナノレベルの膜をコーティングできる装置である。持続可能な社会の実現に向け、量産体制を整えながら、従来のバッチ処理ではなく連続処理技術を提供することを目指している。

ラインナップには、一時間あたりの処理量が1kgおよび10kgのモデルがあり、これまでに納入実績もある。また、現在は50kg処理のモデルを研究開発中で、来年には販売を予定している。これにより、顧客のニーズに応えながら、持続可能な製造プロセスの実現に貢献していく方針である。
基板の窓口編集部

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