2024年9月25日(水)〜26日(木) マリンメッセ福岡にて「第1回 九州半導体産業展」(主催:[九州]半導体産業展 実行委員会)が開催された。
同展は九州では初の開催となる半導体産業に関する専門展で、2日間の来場者数は予想を大きく上回る7,314名となった。
基板の窓口では、現地への直接取材を行い、開会式へプレスとして参加するとともに、出展各社にブースでの動画インタビューを行った。熊本へのTSMCの進出をはじめ半導体関連の話題が盛り上がりを見せる九州の状況をお伝えしたい。
なお、同展は今回の成功を受け、規模を拡大のうえ第2回の開催が決定している。
<第2回 [九州]半導体産業展 概要>
・会期:2025年10月8日(水)・9日(木)
・会場:マリンメッセ福岡 A・B 館
・主催:[九州]半導体産業展実行委員会
公式サイト:https://k-semi.jp/
目次
■「九州半導体産業展」概要
■ 開会式の様子
■ ピックアップ版 動画ブースレポート
■ 「第2回 九州半導体産業展」開催予定
TSMC社の熊本進出を契機に半導体産業における九州の存在感はますます高まっている。すでに多くの半導体産業の集積と歴史がある九州地区だが、これまで人材育成やサプライチェーンの強化を課題としていた。同展はこれらを解決し、九州をアジアの半導体産業の中心地とする原動力となることを目標に発足した。
初開催となる同展だが、すでに九州に拠点をもつ大手半導体企業はもとより、半導体設計、半導体製造装置・設備・ソフトウェア、半導体製造用部品・材料、半導体検査・テスト、半導体工場用設備・備品、半導体業界向け人材派遣サービスなどに関わる計261の国内外の企業・団体が集結し、にぎわいを見せた。
また同展は、将来的な人材育成も視野に入れ、半導体関連産業を志す大学・高等専門学校等の学生への門戸を積極的に開いていることも特徴である。
開会式の様子(撮影:基板の窓口レポート班)
セレモニーでは安浦氏、甘利氏、服部氏によるスピーチが行われ、[九州]半導体産業展の開催に至るまでの経緯や、九州の半導体産業を盛り上げていくための取組みなどについて話された。また、全国の半導体関連企業が本展示会により多く参加し、日本を代表する展示会に育ってほしいとの期待が示された。
同製品は、自動的に位置を取得するセンシングデバイスと、それに連動するアプリケーションを組み合わせたソリューションだ。特徴としては、50cmから1mという高精度で位置を取得できる点に加え、従来のバーコードやRFID(無線周波数識別)技術を統合したソリューションパッケージであることが挙げられる。
物流現場や工場における物品管理の効率化に貢献し、特に、物品の位置情報を正確に把握できる仕組みにより、現場での物品の探索時間を大幅に削減できるほか、ピッキング作業の時間短縮も実現する。
この製品は約7~8年前から提供されており、現在では100社以上の企業で導入されている実績がある。
詳細:https://www.sato.co.jp/products/realtime_locationsystem/
同社はNSテクノロジーズ社のICテストハンドラーを 展示した。同製品は、半導体の最終工程で、出荷前に行われる半導体デバイスのテストを効率的に処理するため機材である。
ICテストハンドラーは、さまざまなタイプやサイズの半導体デバイスに柔軟に対応する。高温から低温まで幅広い温度でのテストが可能であり、今年12月には新たに低温対応の装置がリリースされる予定で、これによりさらに多様な温度条件でのテストが可能となる。
同製品は、30年以上にわたって世界中で使われており、すでに6000台以上のインストール実績があるという。
詳細:https://www.kanematsu.co.jp/business/electronics_devices/semiconductor_equipment/ic_test_handler_nst
小峰無線電機株式会社は要望や用途にあわせたカスタム高電圧コネクタの設計、開発、製造を行っており、試作品から量産まで多様な生産に対応する。
既製品にはないサイズ、形状などを求めるユーザーの要望を満たすことで、幅広く支持を得ているという。
詳細:https://www.kominemusen.co.jp/
<第2回 [九州]半導体産業展 概要>
・会期:2025年10月8日(水)・9日(木)
・会場:マリンメッセ福岡 A・B 館
・主催:[九州]半導体産業展実行委員会
公式サイト:https://k-semi.jp/