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展示会レポート 2024.07.26

5月29日〜31日 東京ビッグサイトにて開催

動画版展示会レポート:ワイヤレスジャパン 2024

基板の窓口編集部

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2024年5月29日(水)~31日(金)、東京ビッグサイト 西3・4ホール(東京都江東区)にて、日本最大級の無線通信の専門展示会「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2024」(主催:株式会社リックテレコム)が開催され、同時開催の「運輸安全・物流DX EXPO 2024」とあわせ来場者数は 34,067名となった。

 

基板の窓口では、注目の出展企業を総力取材。出展各担当者によるブースでのインタビュー動画をもとに、各社の最新製品や技術をお届けする。

 

ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社

回路デバッグからEMIプリコンプライアンス評価まで!オシロスコープ 「R&S MXO5」

https://youtu.be/8dHNmV66XYw

ローデ・シュワルツのオシロスコープ「R&S MXO5」は回路デバッグにおいて時間を要していた、発生頻度の低い不具合信号やノイズの捕捉を可能にし、製品の開発効率を大幅に向上させる。

自社開発のASICを搭載することで内部の処理速度が飛躍的に向上し、1秒間に450万回となるクラス最高レベルの波形更新速度を実現した。これにより、他社のオシロスコープでは時間を要していた、稀にしか発生しない不具合波形の捕捉を短時間で行えるようになる。

さらに、このASICにより最高4つのFFT処理を1秒間に45,000回行うことができるため、オシロスコープとしてだけではなく、マルチチャネルのスペクトラム・アナライザーとしても使用可能だ。スイッチング回路等から発生するノイズ信号を複数チャンネルでモニタできるため、原因の特定を大幅に容易にする。

実績としては、自動車、家電、半導体、あるいは大学など、各種業界において多岐に渡ってユーザーを持つ。

センコーアドバンス株式会社

現場作業を効率化!光電複合コネクタ「IP-ONEシリーズ」

https://youtu.be/ZpbgwBzBG1o

同社の光電複合型コネクタ「IP-ONE」シリーズは、光信号と電気の接続を一括で行うことで、敷設の効率化やケーブルの簡素化を可能にする。従来100mであったPoEの伝送距離が、同製品の使用により1kmにまで延長可能になる。それによって給電場所に制限されずPoEデバイスを敷設でき、リピーターの数を削減できる。

同製品は海外の地下鉱山内の無線ネットワークや、PoEカメラのネットワークでの活用実績がある。

STマイクロエレクトロニクス株式会社

STM32マイコンを統合したワイヤレスSoCで、無線製品の開発・市場導入をスピードアップ!「STM32WL3/STM32WBA5」

https://youtu.be/D6DrxlCOmm8

同社は生活のさまざまなシーンで利用されるBluetooth® LEをはじめ、産業分野やエネルギー分野で活用される特定小電力無線に対応する幅広い無線ソリューションを展開している。専門性が必要とされるこれらの無線技術に同社のマイコンを組み合わせることで、無線ソリューション導入の障壁を大きく下げることができる。

汎用マイコン分野で定評のあるSTM32マイコンを統合したワイヤレスSoC(System On Chip)は、無線設計の経験の少ないエンジニアでも迅速かつ簡単に開発を進めることが可能だ。

ヘッドアコースティクスジャパン株式会社

頭部が回転する世界初のバイノーラルダミーヘッド「move°S」

https://youtu.be/E-4qDH8HXTo

同製品は通話音声品質テストに用いるバイノーラルダミーヘッドである。頭の向きが固定された従来型と異なり、頭部が左右に回転する。実際の通話において話し手や聞き手は常に前を向いてはおらず、首を動かしながら会話する。同製品の使用により、実際の使われ方を反映したより正確なテストが可能になる。

一例として、近ごろ搭載されるようになった車内での同乗者同士の会話をカーオーディオのマイクとスピーカーを介してアシストする機能があるが、同機能の音声品質テストの国際標準規格に、ダミーヘッドの首の回転を考慮することが検討されている。

近年ヘッドトラッキングをフィーチャーした立体音響の音楽サービスがトレンドだが、リスナーが首を動かしたときにステージの音場は元の位置に留まっている必要がある。同様にIVASのような没入型音声オーディオサービスにおいても、情景の立体音響がリスナーの動きに左右されない必要がある、これらヘッドトラッキングと呼ばれる機能の性能テストにおける同製品の活躍が期待されている。

株式会社NTTドコモ

産業現場における5G及び6Gのシステム性能を可視化することで 無線システムの産業現場での普及をめざす「点群データを利用した5G/6Gシミュレータ」

https://youtu.be/yyJdeE0pkek

同社は点群データを利用した5G/6Gシミュレーターを活用することで、視覚的な評価結果の確認を可能にし、5Gや6Gを産業現場で導入する際にこれまで困難だった事前の導入イメージの把握を容易にした。

同サービスは今後、産業エリアへの5Gおよび6Gの導入支援のための実証実験等を行っていく予定だ。 

株式会社NTTドコモ

工場内の実証実験とシミュレーションの連携で 産業現場の5G普及をめざす「製造工場の5G活用に向けた取り組み」

https://youtu.be/mpsLEOKk4DA

同サービスは、5Gを活用して機器の遠隔制御や自動化などを実現し、将来的に製造工場が抱える人手不足の課題解決や工場の生産性向上への貢献を目指す。

同社は搬送用ロボット(AMR)を用いたユースケースの実証や、稼働中の工場における5G性能の時間変動などを、無線伝送特性の観点から定量的に評価する実験を行っている。現行の5Gで使用されるミリ波帯(28 GHz帯)とsub6 GHz帯(3.7 GHz帯)それぞれの周波数帯で測定し比較していることも特徴だ。

現在実証実験段階にあり、工場のような閉域環境におけるミリ波帯の有効性や5Gによる搬送用ロボット運用の効果を確認している。 今後、実験の取り組みをもとに新たなユースケース創出や製造現場における5G普及を目指すという。

トレンドマイクロ株式会社

セキュアなSIMカードを使って自営ネットワークを安全に保つ「Trend Micro Mobile Network Security powered by CTOne」

https://youtu.be/sD_cgzXgmBM

同社の「Mobile Network Security」はローカル5GやプライベートLTEといった自営ネットワークを安全に保ち、種類の異なる端末を一元管理することで、サイバーセキュリティに対する現場の管理工数を削減できる。

SIMカードを使った端末管理により、SIMの差し替えによる脅威を防止する。またSIMから収集される端末情報をコンソールに表示することで多種多様な端末の管理を一元的に実現できるユニークなソリューションを提供する。

同製品は実証実験や検証を含め、海外で約30、国内でも10社以上の導入実績を持つ。2023年からは商用導入も増えているという。

Nordic Semiconductor G.K.

通信プロセッサとアプリケーションプロセッサの両方を統合した、最低消費電力かつ最小フットプリントの短距離および長距離ワイヤレスソリューション「nRF54HおよびnRF54Lファミリー」

https://youtu.be/fyRnXNXUx0g

ノルディックセミコンダクターは、短距離および長距離アプリケーション向けのワイヤレスソリューションプロバイダーであり、壁面電源/バッテリー駆動のあらゆる用途に対応する世界クラスの低消費電力ワイヤレスソリューションを提供する。

同製品は単一チップソリューションを可能にする高性能なアプリケーションプロセッサを統合した最新世代の低消費電力ワイヤレス通信デバイスだ。また長距離IoTアプリケーション向けに、最低消費電力、高い統合性、および最小のフットプリントを実現する次世代のLTE-M SIP(システムインパッケージ)も近日中にリリース予定である。

同社は世界で最も多く採用されているBluetoothソリューションプロバイダーであり、特にBluetooth Low Energyにおいては、幅広く採用されている短距離ワイヤレス技術を提供している。

スターコミュニケーションズ株式会社

複数のIP回線を束ねて安定したインターネット通信環境を構築!マルチSIMルーター「TVU Router」

https://youtu.be/34N9zqPhjh8

TVU NetworksのマルチSIMルーター「TVU Router」は光回線が確保できない環境でも、複数のモバイル回線を束ねることで安定した通信環境の構築を可能にした。

従来のマルチSIMルーターでは、通信に問題があると、スタンバイしている別の回線へ切り替えを行うものが多く、それによって通信の切断が発生していた。同製品はすべての回線が常にアクティブであり、それぞれの回線速度に応じてデータの流量を変化させる。そのため、一部の回線に問題があった場合も通信の途切れを抑制できる。例えば今話題のStarlinkを利用の場合も、同製品でモバイル回線と束ねることで、衛星の切り替え時に起こりやすい通信の切断を防ぎ、安定した通信を行える。

同製品はセキュリティの都合で内部の光回線が利用できない官公庁、大手企業のウェビナー用の臨時回線やテレビ局の取材データの伝送などに利用実績を持つ。

京セラみらいエンビジョン株式会社

アップリンク600Mbpsを実現する高品質なローカル5G(Sub6)で遠隔操作、高画質映像配信に革命を起こす!ローカル5G(Sub6ソリューション)「OmniPOD」

https://youtu.be/zXfLwvvwHZk

同社のローカル5G製品は、準同期3の設定で、アップリンク600Mbps前後のスピードを出せ、映像を見ながらの遠隔操作に最適だ。操縦士が機械室にいながら複数の場所に置かれた機器を遠隔操作できる。

京セラみらいエンビジョンはCOREネットワークから無線RAN部分を含め1社ベンダーで提供しているため、トラブル発生時に即座に問題箇所を検知して復旧できることが強みだ。COREネットワークは冗長構成されており、1台のCOREサーバーが故障しても、15秒以内に別のCOREサーバーへ切り替えが行われる。またアップリンクスピードが準同期1の設定で320Mbps、準同期3の設定で600Mbps前後と高品質なため、コンサートのライブビューイング用途にも期待されている。

同社のローカル5G製品は取材時点で、グローバルで54件、日本国内では今年2件の実証実験が確定しており、14件の引き合いを獲得しているという。

ハイテクインター株式会社

光回線の敷設も無線免許も不要!最大2Gbpsの高速通信「60GHz cnWAVE」

https://youtu.be/Lwkuv6B3Aco

産業分野の無線活用では、安価かつ免許不要なWi-Fiが選ばれることが多い。しかしWi-Fiへは「つながらない」「通信速度が遅い」といった不満の声も聞かれる。

同社が提案する「60GHz cnWAVE」は免許不要で容易に導入でき、競合の少ない帯域のため電波干渉が少ない点が特徴だ。

同製品はプラント関連や遠隔操縦用の無線機器として導入実績を持つ。

ディジインターナショナル株式会社

IoT実現のための開発期間短縮、部材調達の簡素化、人件費削減に寄与!「組込み無線モジュール、プロセッサシステムモジュール、ゲートウェイ/ルータ」

https://youtu.be/L6fA2Ybm9yA

同社は、IoTやM2M実現の際に直面するさまざまな問題を解決する。導入する国・地域・エリア、通信距離・通信速度への要求などの課題全てに対応し、ハードウェアだけでなく、ネットワーク接続に必要なソフトウェア、遠隔監視・管理向けのクラウドサービスまでの一貫した提供を行う。

また同社の製品は、国内外10,000社以上、140カ国以上の採用実績を持つ。
基板の窓口編集部

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