2024年6月12日(水)~ 6月14日(金)、東京ビッグサイト 東展示棟3~6ホール(東京都江東区)にて、「電子機器トータルソリューション展 2024」(主催:JPCA 一般社団法人 日本電子回路工業会)が開催される。
同展示会は「JPCA Show」「マイクロエレクトロニクスショー」「JISSO PROTEC」その他、合計10の展示会より構成される。(*)最先端の電子回路、基板、実装、装置、プロセス、電子部品関連企業が集い、エレクトロニクスのサプライチェーンのほぼ全体を網羅する展示会である。同展は407社(5月28日現在)の出展および 50,000人の来場者を見込んでいる。来場者登録制であり、来場登録は公式サイトから行える。
本記事では、主催のJPCAへの独自取材やプレスリリースをもとに、その「電子機器トータルソリューション展 2024」の見どころについて紹介する。
*電子機器トータルソリューション展は、JPCA Show/マイクロエレクトロニクスショー/JISSO PROTEC/メタバースデバイス展/WIRE Japan Show/Electronics Component & Unit Show/E-Textile/Wearable/Smart Sensing/無人化ソリューション展/Edge Computingの総称です。
目次
■「電子機器トータルソリューション展 2024」の来場事前登録はこちらから
出典:電子機器トータルソリューション展 2024 | プレスリリース
本展における魅力の一つが質・量ともに充実したセミナー群だ。会期中は171のセミナーが行われる。主なセミナーは「基調講演」「JIEP最先端実装技術シンポジウム」「JISSO PROTEC/特別講演」「Smart Sensing/無人化ソリューション展 Innovation Summit」「ダントツものづくりセミナー」「出展者プレゼンテーション(NPI)」その他により構成され、エレクトロニクスのさまざまな分野の専門家による公演企画は来場者の多様ななニーズに答えるだろう。
本展を方向づける基調講演は半導体と車載関連を中心として業界を代表する著名人が登壇予定であり、特にセットメーカー、OEM関連の来場者への訴求が意識されたものとなっている。
また来場者と出展者をつなぐセミナーとしてNPI(New Product Introduction)プレゼンテーション(出展者セミナー)にも注目したい。出展者により、会期中3日間にわたり30を超えるセミナーが実施される。
【各公演スケジュール】
■ 基調講演:
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/jpca2024/jp/sem/keynote
■ JIEP最先端実装技術シンポジウム:
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/jpca2024/jp/sem/jiep
■ Smart Sensing/無人化ソリューション展 Innovation Summit:
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/jpca2024/jp/sem/smartsensing
■ ダントツものづくりセミナー:
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/jpca2024/jp/sem/exhibition_hall
■ 出展者プレゼンテーション(NPI):
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/jpca2024/jp/sem/NPI3dacademic
出典:電子機器トータルソリューション展 2024 | プレスリリース
国際性は本展の大きな特徴の一つだ。日本の高品質な材料と装置、信頼性の高い電子回路は海外からの来場者を引きつけてきた。今年は特に、コロナによる渡航制限解除、円安基調などから例年以上の海外来場者が期待されている。
24年展では過去最大規模となる58社、110コマの海外からの出展を迎える。この国際性は主催団体である日本電子回路工業会(以下、JPCA)と海外の関係団体の強固なネットワークに負うところが大きい。JPCAは9つの海外関係団体とともに世界電子回路業界団体協議会(以下、WECC)を設立し、調査、情報交換などに協力関係にある。本展のPRにもWECCのネットワークによる支援が貢献している。
出典:電子機器トータルソリューション展 2024 | プレスリリース
独自の表彰制度も本展を特色づけている。 JPCA賞(アワード)は独創性、将来性などについて評価された出展者に与えられるもので、24年展では8つのテーマがピックアップされる。(表彰式は 6月12日(水)16:40から 東3ホール セミナー会場Cにて開催 )
産業タイムズ社が主催する半導体・オブ・ザ・イヤーは今年30回目の節目を迎える。半導体、デバイス、製造装置、電子材料の各分野について記者によりグランプリ、優秀賞が選出され、それらの技術に関する講演発表も行われる。(表彰および発表は 6月12日(水)14:00から 東4ホール セミナー会場Gにて開催 )
前回展に引き続きブースコンテストも実施される。ブースデザインの装飾を対象とするナイスデザイン賞、展示内容のわかりやすさ、見やすさを対象とするベスト展示賞、パッケージブースの効果的な利用を対象とする特別審査員賞がエントリーされる。(表彰式は 6月14日(金)10:15から 東3ホール セミナー会場Bにて開催 )
出典:電子機器トータルソリューション展 2024 | アプリケーション・マップ
本展から新企画として、アプリケーションマップの掲示が開始される。同マップ上では、昨今のエレクトロニクスの用途として注目度の高い、自動運転、EV、アドバンスドパッケージ、ガラス基板、パワー半導体、気候変動対策といった各用途について分類されており、用途ごとの関連技術や製品のチェックが容易になる。当マップは会場入口やウェブサイトに掲示される。
アプリケーションマップ:https://www.jpcashow.com/show2024/jp/arrival/app_map.html
出典:電子機器トータルソリューション展 2024 | プレスリリース
本展が重点をおいている取り組みのひとつが学生の来場動員である。今後ますます重要性を増す人手の確保という観点から、将来エレクトロニクス産業に従事するであろう学生に、当業界や関係企業のことを知ってもらうため、首都圏の工業高校や工業系の大学を中心に据えた展示会の見どころ解説のオリエンテーション、会場内の案内ツアーを実施する。
また、出展企業については学生来場者の立ち寄りを歓迎する学生ウェルカムブースの募集を行い、対象ブースには目印が掲示される。
海外からの留学生についても、関連団体を通じた来場誘致を行っている。これらの施策により、潜在的なターゲット層約30万人にアプローチを掛けることで、今後の日本のものづくり産業への関心醸成を通じた業界への寄与を狙う。
全来場者登録制の本展は、公式サイトから来場事前登録を行うことで、当日のスムーズな入場ができる。
\来場事前登録はこちら/