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展示会レポート 2023.01.31

エレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会

展示会レポート:SEMIジャパンが語る「SEMICON Japan2022」の振り返りと展望

基板の窓口編集部

展示会レポート:SEMIジャパンが語る「SEMICON Japan2022」の振り返りと展望

2022年12月14日(水)〜12月16日(金)、東京ビッグサイトにおいて、世界を代表するエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan2022」が開催された。

『未来を変える。未来が変わる。』をスローガンに掲げた本展。半導体を基盤とするデジタルの力によって課題解決に向き合い、未来を切り開いていく半導体産業の力を実感できる場を目指し、多くの技術や製品が出展された。

本記事では、本展の振り返りと次回開催への展望について、SEMIジャパンマーケティング部の蓬田宏樹氏に話を聞いた。

 

出展:SEMI Japan

 

【概要】

会期:2022年12月14日(水)〜12月16日(金)

開催地:東京ビッグサイト

主催:SEMI

開催規模:出展社数673社/団体(昨年度:452)、出展小間数1,677小間(同:1,358)、出展国数11か国・地域(同:9)(出典:「semi」Webサイト※1)

※1:「semi」公式サイト

 

SEMIジャパンマーケティング部 蓬田宏樹氏が語る本展

 

https://www.youtube.com/watch?v=SsFu9DLXwAk

 

 

新設の注目展示エリア

 

出展:SEMI Japan

 

昨今の半導体業界への注目度の高さを証明するように、昨年比では延べ人数1.5〜2倍もの来場者が訪れ、多くの人で賑わった本展。出展企業も昨年度を上回り、盛況を博した。

その中でも、本展の目玉のひとつとなった「APCS(Advanced Packaging and Chiplet Summit)」は、世界をリードする日本の半導体産業を加速させる新たなサミットとして注目を集めた。

昨今の半導体業界のトレンドとなっている、半導体製造プロセスの「後工程」、半導体のパッケージングやチップレットにおける最新動向を扱うことで、日本の同分野のさらなる成長を後押しすることを期待した。

蓬田氏は「非常に多くの企業に出展いただき、反響をいただいた。来年以降もAPCSは拡大していこうと考えている」と展望を語った。

 

出展:SEMI Japan

 

学生向けの施策の拡大

 

次世代を担う人材を育成するための活動に積極的に取り組むSEMICON Japanは、本展においては、これまで以上に学生を対象とした施策の充実を図った。

未来COLLEGE@SEMICON」では、学生に向けた業界ガイダンスやブースツアーを実施したほか、「アカデミア」「THE 高専」では、日本全国の大学研究室や高専生による、若きアイディアに溢れた技術や研究成果の展示が見られた。

また、本年初開催となった「アカデミアAward」では、研究のさらなる発展を後押しする目的で、「アカデミア」出展の研究室がエントリーし、新規の研究を発表・表彰する機会を設けた。

さらに、昨年大反響をおさめた、YouTuber「ものづくり太郎チャンネル」とのコラボレーション企画を行い、トークセッションやAPCSの展示会場にも登場した。

 

 

さらなる拡大を掲げるSEMICON

 

新型コロナウイルスの影響を受け、2019年以来のフルサイズの実会場での開催となった今回について、蓬田氏は「業界にとってもインパクトがあった。多数の人で賑わう様子を受け、ここ数年と比べても商談も実施しやすい環境を実現できた」と振り返った。

「semi」公式サイト※3によると、来場者の85%が「SEMICON Japanは自己の組織やビシネスにおいて重要である」と回答し、出展者の98%が「ビジネスにおいて重要である」と回答していることからも、その注目度の高さや与えるインパクトの大きさが窺い知れる。

今後の開催については、さらなる会場の拡大も視野に入れており、「今回は東京ビッグサイトの東1〜5ホールまで使用したが、来年はさらにホールを拡大して、多数の出展社の皆様に来ていただきたい。セミナースペースも拡大して設けられたら」と展望を述べた。

※3:「semi」公式サイト

 

出展:SEMI Japan

 

半導体業界への注目度の高さを裏づけるように、多数の人で賑わい大盛況のうちに幕を閉じた本展。

デジタルの力を駆使したあらゆる課題の解決が期待される昨今、デジタルイノベーションを下支えする土台として、半導体の重要性はますます高まってきている。

こうした背景を踏まえ『未来を変える。未来が変わる。』というスローガンを抱えた本展は、半導体の現在と未来が同時に提示されたという点で、今後の同業界ならびに「SEMICON Japan」の軌跡においても、大きな意味を持つ回となったのではないだろうか。

本展によって生まれた数々の出会いや商談が、世界をリードする日本の同業界を加速させる原動力となることを期待したい。

基板の窓口編集部

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