電子基板作家だいのすけ氏は4つのメカニカルリレーが音を奏でるLEDデジタル時計の展示を行った。この作品は「電子部品が織りなす美しさ」をテーマに制作されたアート作品で、1秒ごとに基盤上のリレーが動作し、機械式時計のような「カチカチ」という音を生み出すユニークなデザインが特徴である。
本作品は、74シリーズおよび54シリーズのロジックICで構成されている。表示される数字の字体調整のためにLEDドライバーにオープンドレインのICを外付けするなど、細部までこだわり抜かれた設計となっている。また、リレーは2つ1組で交互に動作する仕組みを採用、これにより寿命を延ばしつつ音の深みを演出している。
2つのリレーは厳密には同時ではなくわずかな時差を持って動作するため、「カチカチン・カチカチン」といった独特の音が生まれる。デジタルとアナログの技術を絶妙に融合させたユニークな作品である。