「動くいたProject」は、自動運転が可能なモビリティの開発を行う取り組みである。最新バージョン「動く板NEO」は、アタッチメントを装着することで用途を柔軟に変えられ、荷物運搬用のカーゴやディスプレイを搭載してのサイネージ運用など、多様なシーンで活用可能な設計となっている。
「動く板NEO」はサスペンションを搭載しており、不整地や段差の多い路面でも安定して走行できる性能を持つ。また、重量200kgを積載した状態でも1時間以上、無負荷時には5~6時間の運用が可能である。また、搭載されたコンピューター「Jetson Orin Nano」により、画像認識やセンサー追加によるデータ処理も実現されている。
さらに、深度カメラ「RealSense」による距離検知やLTE回線を用いた遠隔操作が可能で、IoTアプリケーションとの連携が期待されている。電動アシスト自転車のように交換可能なバッテリーモジュールを採用することで、効率的な運用が可能となるなど、拡張性と走破性の両面で優れた技術が搭載されたAMR(Autonomous Mobile Robot)である。