富士高分子工業株式会社のフッ素樹脂CCL(銅張積層板)「wave STRATE™」は、ガラスクロスレスで低誘電タイプと高誘電熱伝導タイプの2種類を提供している。
低誘電タイプは、フッ素樹脂の特性を生かし、誘電正接や伝送損失が小さいことが特徴であり、高誘電熱伝導タイプは、樹脂材料でありながら業界トップクラスの熱伝導性と低い誘電正接を持つことが大きな特長である。
また、お客様の要求に応じて、誘電正接や厚みなどのカスタマイズにも対応可能だ。通信周波数の急速な高周波化が進む中で、伝送損失や半導体の熱対策が課題となっているが、富士高分子工業の製品は低損失の素材を提供することで、高い周波数帯域への対応を可能にしている。
フッ素樹脂CCL分野に関して後発ではあるが、同製品は、5G向けの液晶ポリマー系素材や他社製品と比較して優れた伝送特性を示しており、テストユーザーからの評価は高い。