アートワークスとは

プリント回路基板の製造と実装に用いる各種パターン（エッチングレジスト、めっきレジスト、ソルダレジスト、部品マーキング、クリームはんだマスタ、など）を、写真法で作成するためのマスクパターンのこと。

CADからのデータをポリエステルフィルムをベースとする銀塩写真フィルム、あるいはガラス乾板の上に、フォトプロッタで描画し、現像、定着してアートワークを作成する。銀塩のパターンに傷つけないよう、保護フィルムを貼る場合もある。フィルム上にアートワークを作成したものをアートワークフィルムという。また、写真法のマスクとして使うことから、マスクフィルムという呼び方もする。 　従来は、フォトブロックで書いたものを原図（アートワークマスタ）として、複製により、製造用のマスクフィルム（プロジェクションマスタ）を作成するような手順であった。しかし、レーザーフォトブロックの高速化が進んだため、現在ではアートワークマスタを使用せず、直接プロジェクションマスクを出力するのが一般的である。さらに、マスクレス露光、あるいはダイレクトマーキング印刷を使用するときは、CADデータから直接露光機用データや印刷データを作成するため、アートワークフィルムは使用しない。